砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0023滴:戦うステージが違う

朝晩、めっきり涼しくなり本当に過ごしやすくなりました。そこまで秋が 来ているのでしょうか、なんて時候の句を書くようになっちゃあオシマイ だと一人息巻く@まだまだ熱いネタを探し求める杉山です。

昨日、メルマガのタイトルについて触れましたが、私の周りの人に聞いて も、とりあえずタイトルだけで判断して購読する人が1番多いようです。

大ヒットの『世界の中心で、愛を叫ぶ』の原題は『恋するソクラテス』、 村上龍の『限りなく透明に近いブルー』の原題は『クリトリスにバターを』 だったそうです。

かなり印象が違いますね。特に『せかチュー』が『こいソク』だったら、 今みたいに絶対売れてないでしょうね。『クリバタ』は、それはそれで、 ヒットしていたような気もしますが。

さぁ、そんなアダルティーなハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■高校野球も初めて北海道に大旗が渡る、という結果で終わりました。

それはそれで、非常におめでたいことなのですが、 毎年、高校野球を観るたびに“戦うステージが違うだろ”って 缶ビールを飲みながら、そう呟きます。

■ひょっとしたら真剣に甲子園へ出たいと願っているのは、 監督だけじゃないだろうか、とも感じてしまう。

いいように洗脳されちゃって、と勝手に思っています。

■どっちにしろ私は高校野球があまり好きではない。無理がある。

練習風景をテレビで観ていても、息苦しささえ感じる。 人間やってまだ16~17年の高校生の身体で耐えられる練習ではない。

今回のように地元北海道の純粋な野球少年が、 優勝を目指して頑張ってるのなら、心から応援をさせていただく。

■目標が定まっていない。

“甲子園に出たい”という錦の御旗を全国一律で掲げてはいるが、 それを達成してメリットがあるのは、ハクがつく監督だけ。

野球小僧は、本当はプロになりたいんじゃないの? 甲子園に出場するレベルまで歯を食いしばって頑張るんだったら、 普通はプロを目指すか、そうでなくても意識はするでしょう。

こんな私でも、そこまでやれば絶対プロを意識します。 し、でなきゃそんな理不尽な練習に耐えるヒマはない。

■だったら、戦うステージが違い過ぎる。

今年の大会でもスター選手はいましたが、 本当は裏でもっといるはずです。

本来ならプロで活躍できるような優秀な選手が、 虎の穴方式の理不尽な練習で肘とか肩を壊し、 その世界では夢を棒に振ったというハナシは腐るほどあります。

だから、もったいないんです。

ハチマキしてハタ振って子どもの応援している親は、 もっと自分の子どもの現実を見つめ、将来を考えなきゃ。

■たしかに甲子園は、プロへの登竜門の一つかも知れません。

ですが、手段の中の一つにしか過ぎないことも事実。

アメリカには甲子園と同じような大会はない。 だから素質のある少年の目標は、メジャーだけにしぼられる。 だからプロになっても長持ちして、強い。

要は、勝負するステージとツボが違う、ってことです。

■たまたま運の悪かった巨人のスカウトのこともアタマをよぎりました。

逆に考えれば、高校生でも十分稼ぐウツワになれるんです。

だったら、つまらない踏ん張りで将来を棒に振るのではなく、 いつ、どこで、だれに、最高のパフォーマンスを提供すれば良いかを ピンポイントで考えたモンの勝ちです。

人生を20年で終幕する人は、甲子園を目標に頑張れば結構ですが、 人生を80年楽しみたい人は、その先に標準を合わせるべきです。

自分の将来のために、今はそこそこ力を抜いておく、ってことが、 上手く調整できればベストです。 一気呵成にやらなきゃいけないときは、人生の中でそうそうない。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

ラジオ体操でも真剣にやれば、 息は切れるし足はガクガクになります。

テキトーにやるから、いいんです。 “適当”とか“いい加減”って、 本当はスゴクいい言葉じゃないですか。

頑張らなくても、肩の力を抜いてやれば、なんとかなる。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━