砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0047滴:最初のアヒルは誰?

ホーン・ユキとホキ徳田をときどき間違える@多分、ギリギリのネタだと 半分反省している杉山です。ネタで反省することは、マレです。

私は、完璧に“年功序列”支持派です。その方が、人間関係も仕事の流れ も一番スムーズで、上手くコトが運ぶという理由からです。

中でも、同い年の同性とは、仕事云々ではなく、変に波長が合ったりする ものです。それは、同じ時代に同じテレビ番組を、リアル・タイムに観て いたからというのが、大きな要因だと思っています。セミナー研修や社員 教育では、形成できない部分の方が、はるかに大きいと痛感しています。

さぁ、そんな最初の2行をあとの6行でフォローしているというハナシは バシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■先日は、“面接のツボ!”をお話しましたが、 今回は、その結果、採用した直後の、ちょっとしたコツです。

■ところで、採用してから、新人を ほうって置きっ放しの会社が、多いのではないでしょうか。

確かに、電話の受け方やパソコン入力の方法は、丁寧に教えても そんなことより、新人が一番不安なことは、最初の昼食です。

■小さな会社では、新卒にしろ中途にしろ採用は、1人。

弁当持参なのか外食なのか、どこで食べるのか、 誰もそんなこと、事前には教えてくれません。

■12時になると、案の定、うろたえて目が泳ぎ出します。

パソコンの操作方法は先輩に聞けても、お昼ご飯どうするんですか? っては、なかなか聞きづらいもんです。

■1~2分、うろたえる姿を楽しんだ私は、 後ろからソッと食事に誘いました。

とんかつか、そばか、ココ壱のどれかを選択させて、出かけます。 ほとんど、とんかつだったような気がします。

■そこで、2時間くらい食事をしながら、緊張をほぐし 仕事の内容とか、社員一人一人のクセだとかを面白く話します。

30分で5回以上笑わせることを、自分のノルマと課し、 相手は楽しく、私はネタを吐き出しながら、苦しく過ごしました。

さすがに、女性は誘いづらく、男性ばかりでしたが。

■領収書はもらいません。

新人は、自分の立ち位置をよく分かっていないので、会計の際、 必ず私のすぐ後ろにピッタリと立っています。

だから、領収書をもらわないんです。でも、これがいいんです。

■そして、それから数年の間に、その内の何人かが去りました。

最後も、必ず2人で一緒に食事をしました。 その時に、最初に食べたとんかつの話しになります。100%です。 大げさですが、「一生忘れません」って言う奴もいました。

■私が面接をした奴も、そうでない奴も、みんな決まって数年前の “最初の食事”の話を、昨日のことのように話します。

私は、とんかつかそばかココ壱か、食事をしたのかさえも、 ほとんど覚えていませんが、彼らは鮮明に覚えているようです。

■新人はアヒルのように、最初にやさしくしてくれた人のことを ズッと覚えているもんです。

だから、私は、新人の初出勤の日には 必ず丸1日、スケジュールを空けて“最初のアヒル”になりました。

これが、2日目でもダメです。困っているのは、そう、初日だけです。

■“そんなこと~”って、どうでもいいことのように思えるでしょうが、 そんな誰も、気にも留めない些細なことだからこそ、 1番心に残るものなんです。要は、相手の問題です。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

くどいようですが、巻頭文は、 ユキとホキと“ときどき”まで、引っ掛けてある 本人にとっては、かなりの自信作です。

が、一般ウケはしないと思うので、 ここで未練がましく、言い訳をさせていただきました。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━