砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0053滴:もう経営計画書なんて要らない

メール・ボックスの中の、京都の千枚漬けのようにたまったメルマガを読 みながら“コイツの余命は、あと半年”“ふッ、終わったな”と、メガネ を拭きながら、ほくそ笑む@ライバルは三谷幸喜ただ一人の杉山です。

私が紹介させていただくメルマガは、その日に限り、その所有権はこちら ってことに、勝手になっています。ですから、一つのコンテンツとして、 真心と3万円分くらいの価値を込めて、紹介させていただいております。

そんな私のお願いです。相互広告のご依頼は、とりあえず常識的に理解の できる範囲の日本語で、やさしくソッとお送り願います。

さぁ、そんななんで私が命令されてまでも紹介しなきゃいけないんだって 辛いハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■きんつばを食べる金妻って、いつもどおり ネタ作りに励んでいたら、知り合いの社長から HTML形式で“経営計画書を作りたい”って、メールがありました。

頼むから、テキスト形式にして欲しいものです。

■そんなものは、必要ありません。

きんつばではなく、経営計画書のことです。

セブンイレブンでさえも、今の時代、数年先のことは分からないから、 3年より先の計画書は作らないって、確かテレビの特番で観たくらいです。

■“計画を立てないで経営するのは、羅針盤と航海図を持たないで 大海原に繰り出すことと同じだ”

その筋の本には、それらしく書いてあります。 でも、それは、大企業。やさしく言えば、大きな会社。

■大きな会社と小さな会社の見分け方は、簡単です。

裏づけのない好景気を、素直に喜べないのが、大きな会社。 これは、設備投資とか、人材の補強を考えなければならないので、 どうして景気が良くなったのか、とにかく原因が知りたいんです。

ところが一方、それを、当選した宝くじや万馬券と同じレベルで なんの屈託もなく、手放しで喜べるのが、小さな会社です。 だから、生き残れるんです。とっても良いことです。

■小さな会社は、太平洋を渡りません。

せいぜい琵琶湖です。もっともっと小さな湖かも知れません。だから、 綿密な計画を立てなくても、いつかは必ず、岸にたどり着けます。

■そもそも100%計画通りに行く、経営計画書なんてありません。

ということは、“達成できない”ということを、自分に確認させるだけの 紙切れでしかありません。自分で、 自分を責めて、落ち込ませるための粋なツールです。

■左手を腰に当て、社員に向って“あっちへ行く!”と、 人差し指で東か西を示すだけで、OK!です。

人差し指の勇気が、会社全体の方向ベクトルを作り出します。

■私の大好きな本『仕事は楽しいかね?』の第5章に、

“きみは、最初に陸にあがった魚は、 長期にわたる目標を持っていたと思うかね?”

という行があります。爆笑しながらも、深いうなずきです。

■まっすぐの直線上をひたすら進んで、ゴールを目指そうとするのが 経営計画書。しかし、実際の道のりは、限りなくジグザグです。

だから、まっすぐでなくとも、とにかく1センチでも前に 進んでいれさえすれば、生きては行けます。

進む道は、細い直線の上ではなく、広い面の上です。

■厚さ2~3センチ級の、分厚い経営計画書をお持ちの社長。

後ろの本棚に入れっぱなしじゃ、太い輪ゴムで十字に封印してある、 平積みのハリー・ポッターと同じですぜ。

NOTES:新しく始めるプロジェクトの計画書、 つまり事業計画書は、大切ですよ。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

巻頭文で、相互紹介の依頼文についてお話しましたが、 文字、特にメールは、ただでさえ冷たく感じます。

前にもお話しましたように、体温を“5℃”上げるように 書いていただくと気持ちも伝わりやすくなると思います。

で、粋な奴からバースデーメールが届きました。

●2004/9/18 [23:59] …私の誕生日の、23:59です。

メールを開くと、 “杉山さんの大切な1つの節目を祝福する、最後の一人になりたい”

男じゃなきゃ、舐めまわしているところです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━