砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0106滴:磨けよ、ノミとそのカンナ

いくら披露宴で十数種類のプチ・ケーキが食べ放題だといっても、さすがに 全部には、手をつけられなくなった@一昔前の栗蒸羊羹を一気食いしていた 頃は、制覇できたかも知れないと思いつつ、新婦側の友人テーブルに興味を 持たなくなったらオシマイだと心から思い、杉さまの流し目で10段階評定を して密かに愉しみながら酔っていた杉山です。

チャペルでアカペラを聴いているときに危うく爆睡しかけました。しかし、 浄土真宗だろうが、日蓮宗だろうが、十字架の前で式を挙げるんだから、 まだまだ世の中、捨てたものではありません。

そして、本当にウチは、浄土真宗なんだろうか?とか言いながら、宗派なん て、本当はまったく興味もありません。各自が教祖さまです。

さぁ、そんな新郎&新婦の名前も覚えちゃいないってハナシはバシッとや めて、今日もサラ~ッとお読みください。

■寝苦しい夏の夜に、耳元で騒ぐ蚊は潰しますが、 今の季節に羽音を立てながら、懸命に飛んでいるヤツには、 ソッと腕を差し延べて、献血をしたくなります。

蚊も、同情されるようになったら、オシマイです。

■そんな晩秋の蚊のように、同情をしたくなる人々が、 世の中にはイッパイいます。

たった 100円が惜しいがために、有料道路を避けて 目的地まで大回りをする。でも、ガソリン代も時間もかかるし、 おまけにタイヤも減るので、結局は損をします。

そして、器の小ささも、露呈してしまいます。

■でも、本人は得をして、満足だと思っているんです。

目の前の財布の中身が、目減りしていないからです。 それどころか、小さな節約が、経営の安定につながるとまで、 言い切る社長もいるくらいです。

■潰される蚊の方が、まだマシです。

自分の価値が、その程度だと自認しているんだから、 なんの文句も言えないハズです。

■昼休みに、社内の電気を切って回る社長に、 そう、明日はない。

自分たちの武器やツールがなんなのか、 まったく分かっていないんです。

■大工は、ノミとカンナを磨きます。

それが、家を建てるときの大事な武器だからです。

でも最近は、ノミやカンナどころか、ノコギリがなくても 建ってしまうような、プラモデルみたいな家ばかりですが。

■野球の選手のバットとグローブ、陸上選手のシューズ、 会計事務職員の電卓…等々。

全部、大事な武器であり、ツールです。それがなかったら、 カマのないカマキリのようなものです。

■要は、自分の武器やツールが何なのか知っているかどうか、 ってことが、肝心なんです。

だから、昼休みに、社内の電気を切って回る社長を、 私は否定するんです。

■小学生の頃に、自販機の下に 100円を落として、 必死にかがんでそれを取りました。

100円玉 と引き換えに、指にケガをして、結局、薬局で 1,200円 も使ってしまった経験があります。

■そのときに理不尽を感じたんです。

書き損じの紙の裏を、コピー用紙に使う人を見るたびに、 私の小学生時代を思い出します。

それで利益は、決して生みません。

■小さな会社の行く末なんて、そこの社長の たった一日の行動をジッと観察すれば、

そう、面白いように分かるものです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

朝からドナ・サマーを聴いていたら、 時間がなくなってしまった。

だからと言って、オフコースを聴いていても同じ結果です。

CDだから別に何回でも聴けるのに、曲が始まったら、 途中で席を立つことが、失礼だと感じてしまう そんな私はいい奴です。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━