砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0114滴:50歳を超えたら老害を疑え

気が狂うほどヒマな、そんな休日の晴れた午後には、ピンク色のチューイ ング・ガムで、ポリデントごっこをすると結構、精神的なリハビリにもな ることを発見した@写真に撮って“楽観日記”に掲載しようかと思ったが、 そんなことをしたら、きっと 300名くらいに解除されてしまうと確信した ので、今日のところは勘弁してやる杉山です。

そんなガムをバカにしてはいけません。5枚を一度に口に入れて噛むと、 アゴの筋肉が速攻で、痙攣し始めました。

パンパンに張ったアゴのラインが、往年のエースの錠にソックリになって しまったこんな私は、鏡の前で、さらに新しい一人遊びを発見し、そして 驚愕したものです。

さぁ、そんな鏡の前でイカスミを使ってオハグロをやった依頼のビッグ・ ヒットってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■ある晴れた日には、緑の芝生でイッパイの堤防をジョギングして、 そしてランチでは、ボリューム満点のチーズ・バーガーを食べる。

また多忙な中で、時間を見つけては、腕立て伏せをする。

■ロバート・B・パーカーの小説が、バイブルでした。

しかし、そんなことばかりをやっていては、体がもちゃしない。 おまけにスーザンは、最後まで現れませんでした。

■それが、私の時代です。

ちょっと異なるレイモンド・チャンドラーも、大好きです。 古典は古典としての、立派な価値があるものです。

■でも、小さな会社を強くするのに、古典は通用しません。

いつまでも新幹線の最高時速が、200キロってことはありません。 それに聖徳太子も、もういない。

■それは、昭和の固定観念なんです。

50歳を超えたら、まず新しい発想は無理です。 新しいと思うのは、そう、本人だけなんです。

■生まれたときから、競争をすることに重きを置いた感覚では、 平成の組織を上手く作ることはできません。

その世代特有のニオイを、強く感じてしまいます。

■20年もの時間の差があれば、まず言葉は通じません。

だから、50歳の社長が、25歳の社員に何を言っても 通じません。

■それを上手く翻訳して伝えるのが、フォロワーの仕事です。

だから“努力・忍耐・根性”は、確実に通じません。それに それは、飽くまでもトッピングです。主では、あり得ません。

■必ず誤解をされてしまいますので、ちょっと弁明です。

過ぎ去った日々を否定しろなどとは、当然、言ってはいません。 50歳を超えたら、潔く身を引けとも、言ってはいません。

■ただ、間違ったことを言って欲しくはないだけです。

圧縮された昭和の成功体験が、平成の扉を通るときには、 それ相応の解凍ソフトがいるものです。

■私が、大好きな社長がいます。

世間では、成功者だとそう評価をしていますが、 自分では、絶えず老害ではないか、 つまらぬことを言ったのではないかと振り返り、 自問自答を繰り返しています。

■そう思える社長が、大好きです。

50歳を超えた社長の一番大切な仕事は、次世代への事業承継です。 これは、その社長本人しかできない、とても大切なことなんです。

■社会に認められ、そこそこの成功で慢心し、利権を手放さない。

そんな50代の社長は、老害です。

口から出た言葉を、かき集めることはできません。だから、 鏡に向って、年を重ねた自分に、話しかけてみることです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

時代とともに、失う表現があります。

テレビの“チャンネルを回す”ということも、 言わなくなったというより、言えなくなりました。

言葉が変わったのではなく、時間が流れただけです。 だから、その時代に溶け込むことも必要です。

ズッと昔に、 ビートルズの“I Saw Her Standing There”というレコードを “擦り切れるほど聴いた”って、深夜ラジオで耳にしました。

すごくいい表現で、いつかは使いたいと思っていましたが、 もう使うことはないと思います。

昔を懐かしく思う、 そんな時代もいいものです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━