砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0439滴:遠い一期一会

タフな男の素顔って、ヒゲを生やした方なのかそれとも剃った方なのか、 どっちなのか悩む@一週間ぶりに逆剃りをして角質まで削った杉山です。

ちなみに、とっても寒いです。少し歩くだけで頬の辺りが冷やされます。

ですから、冬にはマフラーを巻くけど短いヒゲがあると毛玉になります。

さぁ、そんな鏡の前の笑顔を見るとサッパリし過ぎてなんか味が足りない ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■岐阜って、地図の上では日本の真ん中にあります。

ですから、東海道本線の沿線の近くに住む人とは、 いつでも会いたいときに会えるそんな気がします。

■だから、東京~神戸の間って近所です。

そして、それ以外の地域って遠方です。だから、 遠方の人たちとはあまり会いたくはありません。

■そう、たったの1回しか会えないのなら、

最初っから会わない方がいい気がします。 だから、なんかとっても重いんですよね。

■今月の初めにおっさん4人で沖縄に行きました。

その中の一番年長者である65歳のおっさんが、 行く先々で、もうきっと来れないからと言って、

■一つ一つにジックリと時間をかけて回りました。

そう、一期一会だって何度も言葉に出しながら。で、 最初は私も笑っていましたが、きっと私もそうです。

■ひめゆりの塔では、実際にひめゆり部隊に所属をしていた、

その中の一人の女性が静かに当時の様子を語っていました。 もうその姿を見るだけでとても辛くなりました。ですから、

■いろんなものがアタマの中に交錯してくるんです。で、

小説や映画だけの世界が、目の前にリアルに存在する。 知らなきゃいけないけど、知りたくはないと言う矛盾。

■そんな言葉や絵に描けないようなものが湧いてきます。

でも、本当に辛い原因は、この地にもう来れないかも、 ご存命のひめゆり部隊の女性には、もう会えないかも、

■そう思うからだと強く感じました。

沖縄の砂漠の住人と会った翌日に南の方を回りました。 ですから、そんなことを強く思ったのかも知れません。

■そして、一番最後に回った海軍司令室の展示室には、

最後を覚悟した人の家族に宛てた手紙がありました。そのとき、 一期一会って他人だけに対する言葉ではないと深く思いました。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

だから、本当はいつでも会える人との方が、 もっとその瞬間を大切にしなきゃいけない。

そう思います。

滅多に会えない人との時間って、 きっと大切にするはずなんです。

あまり言いたくも思いたくもありませんが、朝、 子どもが「行ってきます!」と元気に出掛けて 「ただいま!」と帰ってくる保障はありません。

私だってきっとそうです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━