砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0477滴:要は、聞き手の問題

採用の面接に立ち会ったこんな私は、経理事務を希望する28歳の女性に、 さり気なく“たるんだ精神とたるんだ肉体のどっちが嫌い?”って聞いた @明らかに不愉快な顔をして“両方とも嫌いです”って言われた杉山です。

ちなみに、いかなる答えであろうと、なんの判断材料にもなりゃしません。

そう、こんな私って最近、究極の二者択一シリーズを勝手に作ってご満悦。

さぁ、そんな隣の席の52歳の社長も不愉快な顔をしていたってハナシは バシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■こんな仕事をやっていると実に多くのパターンに遭遇します。

仕事の対象は100%生きたヒトです。モノではありません。 そして、多くの場合、こんな私のお話を聞いてくれるんです。

■しかし、とっても気になる点がちょこっとあります。

だから、「でも」とか「しかし」って言う言葉です。そう、 ご説明を受ける側に、こんな接続詞など存在しないんです。

■要は、ご説明を受ける側の使える言葉って「はい」だけです。

別に高飛車にものを言っている訳ではありません。ですから、 笑顔で「はい」と言ってくれないとお話が終わらないんです。

■だから、会話と議論ってまったく違います。

そして、一番危険なことは反論することで、 自分の意見の存在価値を確立することです。

■要は、他人を否定しないと生きていけない、ってことです。

もっと言えば、口から発する言葉で敵ばっか作っています。 今まさに、マウス片手のそんなアナタもそうかも知れない。

■だったらこんな私は、って言ったら。

他人の意見を否定するんじゃなくて、 世間の常識の裏側にしか興味はない。

■だから、ご説明をする方は考えて喋っているんです。

しかし、ご説明を受ける方は考える気がないんです。 そして、餌を運んでくれるのをジッと待っています。

■で、苦労を知らないから好き嫌いが激しいんです。

だから、黙って食えと言いたくなります。だって、 それなりにカロリーを考えてお届けをしています。

■だから、会話って話し手よりも聞き手の問題です。

そう、聞き手が反論するからお話が終わりません。ですから、 説明を受ける側にも、それなりの自覚と資格が必要なんです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

だから、人の話に「なんで?」って聞き返す人は結構、多い。 しかし、その言葉自体に、まったく意味などありゃしません。

多分、そんな習慣かそんな癖なんです。だから、 明日になれば聞いたことすら覚えちゃいません。

ですから、「なんで?」と「でも」と「しかし」って、 会話の中では、ほとんど意味を含んでいない言葉です。

そう、演歌のコブシか餅つきの合いの手レベルです。 要は、なかったらきっと寂しい、ってことなんです。

肝心なことは、会話をするのか議論をするのかってことです。 会話から議論に転じそうになったら、寝ちゃえばいいんです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━