砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0563滴:社長の信じた方式

様々な検証の結果、私にはビタミンCが不足していることが判明したので、 伊予柑を5個食べた@激しい腹痛と共に顔に黄疸が発生しかけた杉山です。

ちなみに、偏った食生活を顧みると、柑橘類が私の細胞を破壊しています。

ですから、こんな私の味覚の中には、酸っぱいと言う感覚は存在しません。

さぁ、そんな今日もまたとっても嬉しいお説教のメールがたくさん来そう ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■巻頭文に使いたいと思ったので『博士の愛した数式』を

ヤラセとか葬式とか無理矢理いじっていた午後4時半に、 滋賀県のお客さんからスカイプで呼ばれてお話しました。

■そのお客さんは、小さな町工場の若い課長です。

そして、いつもよりも小さくかすれた声でした。 だから、こんな場合はいつもと違う話なんです。

■そして、急に泣き出して細切れの感情を私に切々と語りました。

その課長の同僚は3ヶ月前に病気で亡くなりました。ところが、 遺族にはそれまでと同じように給料が支払われていたそうです。

■社長が自分のサイフから払っていたそうです。

だから、それがたまらなく嬉しかったんです。 この社長の下で働けることが最高だ、ってね。

■お世辞でも儲かっているとは言えない小さな会社です。

お世辞でも多く取っているとは言えない役員報酬です。 その中から当たり前のように3ヶ月間払っていました。

■だから、黙っていても、

良い話は深く浸透して、 悪い話は広く流れます。

■そして、直接お会いしたことのないその社長は、

とても口下手で社員と触れ合うことも下手です。 だから、会議どころか打ち合わせもありません。

■でも、たった5人の社員ですが、

みんなが黙ってついて行きます。 そう、今回のことがなくてもね。

■だから、人に思いを伝えるのは、

上辺の言葉でも態度でもなくて、 相手の立場になることなんです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

本当にいい話でした。感動する『博士の愛した数式』を 巻頭文のためとは言えいじっていた自分が情けなかった。

しかも、博士をヤラセで数式を葬式です。 だから、まったく能の欠片もありません。

で、遺族の申し出により支給は終わったそうです。 そして、その事実がみんなにも知れ渡ったんです。

知れ渡っても社員は社長になにも言わず、 社長もそれまでとまったく変わりません。

あの高倉健の“不器用ですから”の世界です。

だから、いくら朝礼で上手に説いたところで、 陰で平気でお客さんの愚痴をこぼす社長には、

まったく人望の欠片などありゃしないんです。

朝礼が長く会議が多い会社は、とっても薄い。

そう、思いを伝えるには、言葉でも態度でもなくて、 自分がその相手の立場になることしかあり得ません。

んじゃ、わしゃこれから仁義なき戦いの大阪に一滴ます。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━