砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0567滴:こっちのご都合

髪には白いものが目立ち、瞳は冷めた黒だ。しかし、その瞳の奥は温かい。 職業は私立大学の英米文学の講師@勝手に遠野次郎を思い描いた杉山です。

ちなみに、実在の人物かどうかも分かりません。でも、私のカレンダーの 制作者に間違えられている彼にちょっぴりジェラシーを覚えた寒い朝です。

さぁ、そんな実在する人物だったら絶対に太っているのだけはNGなんだ ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■4日前の大安に、古い付き合いの小さな会社が潰れました。

とっても小さなその会社は、ちょっと変わった日用雑貨を そこかしこから仕入れては安価な値段で販売していました。

■そして、その小さな会社のモットーは、

あらゆるニーズにお応えすることです。なので、 こうして大安の日に潰れることになったんです。

■だから、肝心なことって、

あらゆるニーズではなく、 こっちのご都合なんです。

■無理な要求をする人はお客さんではありません。

こっちの売りたいものを買ってくれる人だけが、 本当のお客さんなんです。選択者はこっちです。

■そして、私のHTML新聞やPBHLは毎月1000円です。

いいお客さんは1000円で申し訳ないと言います。だから、 こんな私はたとえ1000円でも大金だと言います。しかし、

■利害関係のない単なる通りすがりの人も、

1000円って大金なのと言います。だから、 それはこっちのセリフなんです。そして、

■そんな人の部屋の中はカタログでいっぱいです。そう、

カタログを眺めることによってお腹を満たしています。 それをカタログビンボーってこんな私は呼んでいます。

■だから、どんな場合であっても会社には、

あらゆるニーズって言葉はあり得ません。 お金を出さない人がお口を出すものです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

そう、無理な要求を一度でも聞き入れたら、 さらに無理な欲求を満たそうとするんです。

だから、最後には無理な要求が過剰な欲求にまで変化をするので、 ベルギー産のチョコレート味の鉛筆が欲しいなどと言うはずです。

だから、カタログビンボーの芽は、 早い内から摘むのが身のためです。

では、これから遠野次郎を主人公にした小説を書きます。

タイトルは『ゴメンねジロー』で、 2作目が『いまさらジロー』です。

きっと彼はトルーマン・カポーティがお好きなはずです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━