砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0574滴:本当のブランドのそのあり方

26年前に3千円を貸したっ切りの友人と宮脇書店でバッタリ会った私は、 時効と分かっちゃいたけれど請求した@深海の如く沈黙が続いた杉山です。

ちなみに、26年分の金利の390円を上乗せして正面から請求しました。

ですから、奥さんが横にいたので貸したその理由を私は言いませんでした。

さぁ、そんな大塚屋で手芸用品を買うために亭主が借りたなんて言えない ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■相変わらず多くの社長やサラリーマンには、

いつになっても坂本龍馬が人気です。でも、 あれは司馬遼太郎が作った架空の人物です。

■だから、わざわざ“龍馬”を“竜馬”と文字を変えて、

実在の“龍馬”と小説の“竜馬”を切り離したんです。 しかし、そんなことなどお構いなしにみんな好きです。

■きっとなにかを信じたいのとだれかに憧れたいんです。

目の前の現実から逃避してすがりたいんです。そして、 なにも疑いもせずにきっといいはずだと思い込みます。

■だから、積水ハウスがズッと売れるんです。だって、

CMにお金を掛ける大きい会社だからです。しかし、 それは家を作るための部材ではありません。だから、

■単なる広告宣伝費です。そう、

柱の一本にもなりゃしません。 それが施工費に含まれてます。

■そして、積水ハウス本社の社員がネクタイを外して、

ノコギリと金槌を手にする訳ではありません。そう、 自力では食って行けない地元の工務店が作るんです。

■だから、一体どの部分がブランドって言えて、

どこまでを信じるかが問題なんです。そして、 アルマーニはアルマーニが作っちゃいません。

■そう、本当のブランドは大きさや知名度ではなくて、

そのあり方です。単にその名前を広めるだけならば、 お金の問題です。でも、本物は1円も掛かりません。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

そう、積水ハウスやアルマーニに限らず、 大きくて有名なところはみんなそうです。だから、

大きくて有名ならそれでOKかどうかが問題です。 小さくて無名なものでも秀逸な商品は結構、多い。

それどころか、小さくて無名な方が、 かえって素晴らしいものが多いです。

余分な経費がほとんど掛かっていませんからね。 あり方をカタカナで言うとスタンスになります。

そう、独自のスタンスをバシッと保つだけなら、 だれになんと言われようと1円も掛かりません。

逆にお金を掛けて大きく有名になったところで、 スタンスがなけりゃそんなに長くは続きません。

身の回りの売名行為かマーケティングか分からないような、 そんなものを羨むんではなくマイペースでやればOKです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━