砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0694滴:招かれざる履歴書

昨日の午後7時、西から差し込む夕陽が美し過ぎたのでプールの真ん中で、 山下達郎の『Ride On Time』を流した@夕陽を人差し指で撃った杉山です。

ちなみに、プールは数年前に買ったくまのプーさんのビニールプールです。

ですから、マクセルのCMがアタマの中で走馬灯のように駆け巡りました。

さぁ、そんな高校生のとき最も顔が大きくて髪が長い女子を達郎と呼んだ ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■面接をする会社側のお話はたくさんしましたが、

面接される方の若い男性から相談がありました。 その男性は今までに何度も面接に落ちています。

■JRの高架が遠くに見える小さな喫茶店で、

バタートーストを頬張りながら訊きました。 冷めた紅茶でトーストを押し流した男性は、

■自分の長所を履歴書を見ながら語っていました。

本当に素晴らしい学歴と経歴を持っていますが、 どれだけ小さな会社を回っても採用されません。

■旧帝国大学と言われる国立大学を卒業して、

一部上場の大きな会社に約3年ほど勤めて、 見た目にもまったく欠点のない好青年です。

■だから、そんな奴は小さな会社には要りません。だって、

小さな会社には小さな会社に見合った人しか入れません。 そして、履歴書が立派になればなるほど受け付けません。

■そう、こんな私が面接官の立場でも採らないと思います。

要は、いくら本人がいい人でも履歴書が重過ぎるんです。 また、僕を採用しないと損をするよってニオイがします。

■まったくそんなことなど思っていないでしょうが、

そんなニオイが勝手に感じられてしまうものです。 それはどこかで相手に評価を求めているからです。

■だから、評価を求める人はまったく評価などされません。

そして、同情は少しのお金と適度な評価に変わりますが、 立派な履歴書は妬みにこそなれ低い評価にもなりません。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

だから、小さな会社に入ることは無理だって伝えました。

そう、履歴書は自分が歩んできた系図なんだから、 それに見合った会社に入ることがきっと正解です。

学歴や経歴が乏しい人がたまたま大きな会社に入ったら、 本当に苦しいです。でも、その反対はもっと苦しいです。

私の知り合いで京都大学を卒業した男がいますが、 今、訳あって臨時雇いの土木作業員をしています。

で、土木作業員が悪い訳なんかじゃありませんが、 そいつは履歴書に高卒と嘘を書いてしまいました。

だから、高い学歴に偽る学歴詐称はまだ可愛いものです。 高い学歴を低く見せなきゃいけない方がきっと辛いです。

そして、大きな会社から小さな会社に転職をする人って、 小さな会社からはまったく歓迎をされないんです。そう、

自分たちの今までのやり方を否定されるのが怖いんです。 自分が優位に立てると思う会社からは歓迎をされません。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━