砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0719滴:砂の城

髪は伸びたままで髭は白い。古いタオルを頭に巻きながら宇治金時を愛す。 赤いTシャツが好きなんだ。41歳。男。姓名は杉山弘道。職業は大番頭。 @なにがあってもビジネス・ハードボイルドを貫き通すと誓った杉山です。

ちなみに、本当は白玉ぜんざいがよかったけれど他の2人に合わせました。

ですから、自分で自分の首を〆る新たな企画の『大番頭の棚おろし』です。

さぁ、そんな大番頭って小さな会社の課長と次長の間くらいの役割なんだ ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■小さな会社の中で最も面白い光景は、

上司の可愛い焼きもちです。だから、 上司は自分の部下を囲いたいんです。

■これは男性の上司にとっても多く見られます。

例えば、Aの上司がBの上司の許可を得ずに、 少しでもBの部下を使おうものなら大変です。

■そう、男性は女性と違って顔にすぐ表れます。

あきらかにふて腐れて口を一文字に閉じます。 よく見ると薄っすらと涙を浮かべたりします。

■自分のお城の危機だと焦っているんです。だから、

自分たち3人は血の結束だと1人で思っています。 そして、2人を呼び食堂で熱いミーティングです。

■だから、他の部署に決して使われないように、

上司は部下につまらぬ作業ばかりを与えます。 そして、疑問を感じた部下は嫌気が差します。

■でも、所有をしたいんです。

自分の可愛い部下なんです。 浮気は決して許されません。

■でも、男性の上司の可愛い部下って、

きっと男性が多いはずです。だから、 家庭が上手くいっていないからです。

■そして、奥さんにはまったくアタマが上がらないので、

せめて会社では男だけのお城を作ろうとするはずです。 しかし、家庭を作れない亭主になどお城も作れません。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

部下の机の前に立っている時間が長い上司ほど、 自分のお城を作ろうとする輩だと思っています。

部下の眼球の水晶体にまで張り付こうとしているんです。

私が勤めた会社やそのお客さんの会社でも調べましたが、 理不尽なことばかり言う上司の奥さんは結構、怖いです。

そう、温かい家庭の構築に見事にまで失敗したので、 せめて会社だけでも自分の陣地を確保したいんです。

しかし、いくら砂をかき集めてお城を作ったところで、 小さな波が寄せただけであっと言う間に崩れ去ります。

難攻不落のお城は作るんじゃなくて出来上がるものです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━