素材の素晴らしさを活かす私は、ソースや醤油をたっぷりつける人間とは、 決して一緒に寿司屋に行かない@シャリに醤油をつけたら怒鳴る杉山です。
ちなみに、お寿司は3本の指でつまんで具の背中にサッと醤油をつけます。
ですから、具の背中の表面積の8分の1までが私にとって許せる範囲です。
さぁ、そんな冷やし中華にマヨネーズを投入する奴とは口も利きたくない ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。
■相変わらずの酷暑に精も根も尽きた私は、
涼を取るために近くの西友へ行きました。 そして、いつもの魚屋の前に立ちました。
■多少の生臭さを帳消しにするかのような涼しさです。
そのとき一人の中年の主婦が私の左隣に立ちました。 国生さゆりを徹底的に苦労させたようなその主婦は、
■虹色に輝く見事な艶を誇る秋刀魚を指して、
「これ美味しいの?」と店員に聞きました。 するとその店員は黙って笑顔で頷きました。
■ほう。。ただひたすらに私は感心しました。
そこらの魚屋のおっさんとはちと違います。 そして、私はその店員に興味を持ちました。
■魚屋を舞台にした恋愛小説を書くとか嘘を言って、
魚を売る手法やお客さんとの距離感を訊ねました。 するとその店員は穏やかにお話をしてくれました。
■私たちは秋刀魚を売ることが仕事ではありません。
秋刀魚を買ってくれる人を集めることが仕事です。 秋刀魚を売るだけだったら漁師さんの方が上です。
■それは体操の弘道お兄さんのような口元でした。
ヒゲ面の汚い弘道おじさんは深く感動しました。 そう、営業するその対象がまったく違うんです。
■だから、本当の営業は商品を売りつけることではなくて、
自分の仲間を一人でも多く増やすことなんです。そして、 秋刀魚を買いたいんじゃなくてその人に会いたいんです。
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
でも、個人的には国生さゆりよりも城之内早苗の方がタイプです。
秋刀魚を売るのが仕事なら新鮮な秋刀魚しか売れません。 しかし、自分を応援してくれる人を集めるのが仕事なら、
きっと艶のない夏の秋刀魚でも買ってくれると思います。
モノを売るためだけの営業は虚しくてまったく割に合いませんが、 自分の仲間を増やすための努力は限りなくリピート率を高めます。
だから、希少で貴重な商品なんてそれがなくなったら終わりです。 しかし、市販の商品でもその人から買いたければ延々と続きます。
そして、どんな商売でも本当の営業はモノを売ることではなくて、 ヒトを売って一人でも多くの自分に合った仲間を増やすことです。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━