砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0759滴:目標の3掛けで十分に満足する幸せ

昨日、早朝の6時半に家族全員をキッチンに集めて全体朝礼をしたときに、 全員に辞令を交付した@部長と課長と主任が一気に誕生した杉山一家です。

ちなみに、部長の生活費と課長と主任の小遣いは年俸制にするつもりです。

ですから、固定部分の他に日頃の態度を見ながら歩合制にするつもりです。

さぁ、そんなだったら有給休暇は年間にどれだけあるの?って質問された ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■以前、小売店向け専門誌の取材を東京で受けました。

そのときに私の仕事の詳細について訊ねられました。 担当の女性は「アドバイスをすることですね?」と、

■当たり前のように三菱の濃い鉛筆で文字を書きながら訊ねたんです。

だから「まだなにも言ってないじゃん」と書くのを止めさせました。 すると「はい?では違うんですかぁ?」と目を丸くして返しました。

■こんな私は事の成り行き上、そうは言ったものの、

どうしょうしゃんと思いながら珈琲を飲みました。 いつもより時間をかけてゆっくりと味わいました。

■「お客さんには月収目標を100万にしろと言うよ」と私が言いました。

「はい。100万円の根拠はなにかあるんですか?」と女性が訊ねると、 「100万を目指すと30万までは達成するんだよ」と続けて言ったら、

■「では、残りの70万円を必達させるのが仕事ですね?」と彼女。

「いや、違うのよ」私はエスプレッソのカップを持ち上げながら、 「なんでこんなに小っちぇんだよ」と思わず口が滑ってしまった。

■「は?」と彼女は私を見つめて「なにが違うんですか?」と訊きました。

「いや、岐阜の喫茶店ってもっと器が大きいんだよねぇ」と私が言うと、 「違います。残りの70万円のことです」と目を吊り上げて言いました。

■あ、と私は思いつつ「30万で満足させるのが仕事だよ」と言いました。

彼女は不思議そうな顔をして「どう言う意味ですかぁ?」と訊ねました。 私は小さい器をソッと置いて「それで食って行けるだろ」と答えました。

■そう、どんな奴でも普通にやりさえすれば目標の3掛けは達成できます。

要は、最初から30万が目標だと10万しか達成できないってことです。 また、多くのコンサルタントはさらに収入を増やそうとあおるはずです。

■残りの70万を埋めるためにお客さんは顧問料を支払います。

しかし、その70万のためにお客さんは何百万と支払います。 だから、どう考えてもそこらのキャッチセールスと同じです。

■そして「30万で食って行けない生活自体を改善したいんだよ」と私。

すると「えっと…、それでみなさん満足されるんですかぁ?」と彼女。 最後に「満足できない奴は100万でも同じだよ」と席を立ちました。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

なんでもいいけど語尾を「かぁ?」と上げるなと説教しました。 その度に肩甲骨から腰にかけて背筋がゾゾ~ッとしてきました。

100万を目標にすると30万は比較的簡単にできます。 しかし、30万を目標にするとなかなか達成できません。

自分の脳ミソは目標は達成できないものだと知っているからです。 そして、それは正解で目標はまず達成されるものではありません。

それぞれの目標が達成できるなら、 今の世の中って独裁者ばっかです。

今の自分はちょっと前の自分が思い描いた3掛けの状態です。 そして、それで十分に満足していればそれでいいと思います。

また、それで満足しなくて10掛けを目指したところで、 その10掛けは自分が思い描いた3掛けの状態なんです。

要は、延々と欲を追い続けて貧しい人生に成り果てます。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━