砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0821滴:爪の存在のような当たり前の立ち位置

ケータイのポータビリティについて確認したかった私は大型家電量販店で、 ソフトバンクの担当者にいろいろと質問した@案の定、嫌われた杉山です。

ちなみに、毎月の通話料がちょっと安くなるくらいでは私は釣られません。

ですから、最も困ることは悩んで決めたメールアドレスが変わることです。

さぁ、そんないくら1ヶ月に3通しか来ないと言っても変えたくないんだ ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■ケータイで親指を動かしたりパソコンに向かうことは、

すべてお子ちゃまのお遊びだとある社長が言いました。 それは私が独立する3年以上も前の不安なときでした。

■その社長のことを尊敬はしませんが、

独立をするための参考にはしました。 一週間に3~4回くらい会いました。

■その社長は「杉山君はパソコンで仕事をするつもりだろうけど、

それは絶対にインチキだと思わないとダメだよ」と言いました。 その理由を私が訊ねると「絶対にインチキなの」と笑いました。

■そして「杉山君はいろんな社長を見てるから分かると思うけど、

社長ってみんな変でしょ?あれって変わった動物だからね」と、 山田社長はゲラゲラと笑って砂糖たっぷりの珈琲を飲みました。

■「杉山君、爪見せて」と社長は私に言いました。

「はぁ?」と言って私は左手を差し出しました。 「この爪を見ながら仕事をした方がいいんだよ」

■山田社長はクスクスと笑ってピーナツを3~4粒口へほおり込みました。

すると「苦労すると髪が伸びて楽をすると爪が伸びるの」と私に言うと、 笑って「パソコンで楽をしようとするから爪が伸びるよ」と続けました。

■とにかく机の上だけでお金を稼ぐことを否定していました。

そして「最初は稼げると思うけど最後は絶対に破綻するよ。 それにやってることは詐欺師とまったく同じなんだよ」と、

■さらに激しく笑いました。そして、そのときのこの言葉が、

今の私の礎となりました。だから、詐欺師にはなりません。 そして「爪を見ながら仕事をする別の理由もあるんだ」と、

山田社長は言いましたが長くなるので編集後記に続きます。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

■「社長ってみんな変でしょ?だから、杉山君が爪になればいいんだよ」

「はぁ?」と私。「変に伸びた奴とか深爪の奴ばっかなんだ」と社長。 「はぁ…」と私。「杉山君は絶対に表に出るタイプじゃない」と社長。

■居なけりゃ困る人間ではなくて居て当たり前の人間が最高です。

私が居なけりゃ困るでしょ?と面と向かって言うのは脅しです。 望まれようと望まれまいとそこにある爪が最高の立ち位置です。

■山田社長は「足に爪がなかったらきっと前にも後ろにも歩けないし、

指先に爪がなかったらチャンスどころか箸さえもきっと掴めないよ」 そう言うとニタニタと笑いながら砂糖たっぷりの珈琲を飲みました。

■居なけりゃ困る人間なんて探せば見つかるけど、

居て当たり前の人間ならば探す必要もないんだ。 居て当たり前の人間を目指せと私に言いました。

本当に素晴らしい社長で数字と人事の両方に長けた貴重な存在でした。 過去形ですがまだ55歳くらいなのでどこかでご存命だとは思います。

1000人以上お会いした社長の中でも1番の人でした。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━