砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0870滴:もち代

昨日の朝、日経新聞の第一面を見たら「米朝、きょう協議」と載っていた @落語家で人間国宝の桂米朝がだれかと話し合いをすると思った杉山です。

ちなみに、6ヵ国協議のその前にアメリカと北朝鮮が話し合うことでした。

ですから、少し寝ぼけていたので桂一門のざこばの顔が思い浮かびました。

さぁ、そんなしかも『ウィークエンダー』で叫んでいる頃の桂朝丸だった ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■毎年この時期になると多くなるご相談が、

相手のいないイブの過ごし方と転職です。 でも、今年のイブは嬉しい日曜日なので、

■上司に予定があるふりをしなくてもOKです。

そして、11日にボーナスをもらった社員は、 年明けに転職をしようと真剣に考え始めます。

■そう、一年中で最も転職を考える時期がボーナスをもらった翌日です。

当日は住宅ローンや欲しいものに使う計画を手帳に書いて考えますが、 翌日は丁度いい区切りになったと思い新たな職場を本気で探すんです。

■多くの場合、それは社長の心無い一言が原因となっています。

小さな会社の社長はボーナスの明細書だけでも手で渡します。 一年中でたった2回だけの社員に胸を張れる貴重な機会です。

■でも、ほとんどの社長は「少なくて悪いね。来年はもっと出すよ」と、

半分は本気で半分は謙遜をしながら明細書を一人ずつに手で渡します。 それを聴いた社員は頑張るんですが翌年も同じセリフを聴くはずです。

■そして、同じセリフを3年間も続けて聴くとさすがに嫌気が差します。

せっかく銀行から借りてまで支払ったボーナスが悪い影響を与えます。 岐阜ではどれだけ頑張ったところで十六銀行の支給額には及びません。

■胸を張りながらできもしない口約束をしては絶対にいけません。

それを社員は必ず覚えています。またボーナスと呼ぶためには、 福澤諭吉が50人以上必要です。それ以下はもち代と同じです。

■社員を少しでも想うなら2年に一回の社員旅行の制度を廃止して、

それで浮いた現金をボーナスに上乗せすれば必ず社員は喜びます。 最初からだれも行きたくないんだから。それなのに多くの社長は、

■サイパンの高いホテルよりもグアムの安いコテージに泊まります。

同業者やお客さんたちに少しでもいいかっこうがしたいからです。 海外に行ってもち代になるくらいなら社員は下呂温泉を選びます。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

ものは考えようで20万円のもち代ならだれも怒りません。 それどころかきっと心から喜んでもらえると私は思います。

20万円のボーナスだと思うとちょっぴり寂しくなりますが、 それが正月のもち代だと思うとかなり贅沢な気分になります。

きっと哺乳類の気分なんて錯覚でなんとでもなるものです。

それよりも一年中で2回のせっかくの貴重な機会を使って、 わざわざ悪い影響を与えている社長が可哀想でなりません。

社員がなにを喜んでなにを疑ってなにでご縁を切るのか、 社長はそれをまったく理解していません。それどころか、

絶対にやってはいけないことや言ってはいけないことを 励行しています。社員旅行と安いボーナスの言い訳です。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━