砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0872滴:カレンダー・シンドローム

課長が「本当についてない火種。一緒に考え四日。メールを送っ宝ね」と 見事に語尾を誤変換してメールを送って北@ちょっと嬉し買った杉山です。

ちなみに、課長と言うのは三重県にある小さな会社の加藤社長の愛称です。

ですから、課長がわざと語尾を誤変換したのか本当に誤ったのか疑問です。

さぁ、そんな「杉山さんってお菓子な人」と前に書かれたのは当たってる ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■巻頭文に登場した課長からメールが届きました。

「なにをやっても上手くは行かない一年だった」 この世の終わりを感じさせるような一文でした。

■平成18年はまだ10日もあります。

この課長に限らずほとんどの社長は、 自社の棚卸しや決算は大嫌いなのに、

■自分の人生の棚卸しと決算は大好きです。だから、

どうして年末で自分の人生を区切るのでしょうか。 大晦日の酸素は元旦に二酸化炭素に変わりません。

■仕事をしながら生活を営めば上手く行かないこともあります。

そこでなにをやっても上手くは行かないと勝手に思い込んで、 なにもやらなくなっちゃうから上手くは行かない1年でした。

■絶対に振り返って反省などすることはありません。

心から反省をすると怖くて二度と立ち直れません。 過ぎたことは全部正しいと思っていればOKです。

■携帯電話の「予想外割」で混乱を招いた孫社長が頭を下げましたが、

あれはポーズです。世間には反省しているふりをすればいいんです。 本当に心から申し訳ないと思ったらその事業から撤退するはずです。

■今日の大失態や大失敗なんて3ヵ月後にはだれも覚えておりません。

そう、たったの3ヶ月間だけ耐えれば元の生活に戻れるはずなのに、 みんな悲劇の主人公を好んで演じて自ら詰め腹を切って終わります。

■日々を淡々と過ごす人ならば「上手くは行かない一年だった」とは、

自ら口にしないどころか上手く行っていないことさえ気づきません。 なにをやってもダメだと思って止まるからダメな一年で終わります。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

だって、明日があるしその明日がダメなら、 その次の明日があります。明日は必ず来る。

会社の棚卸しとか決算はやらなきゃいけないからやるだけで、 自分の棚卸しとか決算なんてイチイチやる必要はありません。

やり残したリストをまとめて税務署に持って行ったところで、 だれも相手にはしてくれません。今の時期は苛立っているし。

私が分からないのは、なにをやっても上手く行かない。 だから、今はなにもやらないと言うのが分かりません。

上手く行かなかったら上手く行くように考えるのが人間です。 上手く行かないままで終わったら東山動物園の猿と同じです。

いや、猿はきっと考えます。 要は、猿以下ってことです。

だから、目の前に泥棒が現れたら素直にその財布を渡します? 抵抗するでしょ。だったら、上手く行くように抵抗しなきゃ。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━