砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0880滴:社長からのメリー・クリスマス2

学生向きのブランドである『一期一会』を好む下の娘が「どういう意味?」 と訊いて来たので「市毛良枝の親戚だ」と答えた@月末は忙しい杉山です。

ちなみに、相田みつをの学生版といった感じのとってもいいブランドです。

ですから、気分転換にその手帳を眺めていたら目に涙が浮かんできました。

さぁ、そんな下の娘は学校の連絡ノートに「いちげよしえ」と書いていた ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■第860滴で高知県に住む32歳の女性のお話をしました。

3年前に酒癖の悪い亭主の暴力が原因で離婚した女性です。 亭主はそれがバレて会社を首になり奥さんが雇われました。

第0860滴:社長からのメリー・クリスマス - 砂漠に水

■奥さんはとっても素晴らしい社長に助けられました。

その社長は一昨年と昨年のクリスマス・イヴの晩に、 サンタクロースの格好をして2人の前に現れました。

■社員である奥さんとまだサンタさんの存在を信じ切っている、

可愛いお嬢ちゃんの前に白い大きな布袋を持って現れました。 ふと思いましたが社長のご家族はどうしているのでしょうか。

■そんな心温まるお話をみなさんにしましたら、

その女性から今年のご報告をいただきました。 やっぱり同じ格好でサンタさんは現れました。

■しかし若干、腰痛があるようで玄関の段差もままなりません。

とてもじゃないけど煙突から入ることなどできない状態です。 大きな布袋の中にはたくさんのお菓子とゲームがありました。

■4歳のお嬢ちゃんは1年ぶりのサンタさんをはっきり覚えていました。

そして、お嬢ちゃんはお菓子とゲームを手に取ってはしゃぎながらも、 サンタさんの大きなお腹や肩に乗ったりして無邪気に遊んでいました。

■奥さんは「サンタさんは苦しそうだった」と笑いました。

夜も更けてサンタさんがフィンランドに帰るそのときに、 ボソッと「娘にならないか?」と俯きながら言いました。

■腰痛のサンタクロースは「プレゼントにはならないけど」と照れながら、

真剣に「養子じゃなくてもいいから家族として暮らそう」と言いました。 社長のご家族も歓迎しています。奥さんは最高の贈り物だと泣きました。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

映画『ゴッドファーザー』くらいなものだと思っていました。 それは第1作よりも第2作の方が優れている作品のことです。

どんな小説やどんな映画でも第1作には敵いません。 でも、今回の一滴は前作を越えたエンディングです。

スカイプでお話を聴きながら勝手に映像化してしまいました。

サンタクロース:西田敏行のお腹を持つ菅原文太 32歳の奥さん:声が素敵な20年前の余貴美子 お嬢ちゃん  :ちーちゃん(下の娘の同級生) 酒乱の亭主  :ザ・ロッカーズ時代の陣内孝則

もう最高のキャスティングです。場面は市営住宅の一室です。 そんなバカ話も笑いながらスカイプで奥さんとお話しました。

でも、最高の贈り物だとは言ったところで、 当然、そう簡単には踏ん切りはつきません。

養子になるかならないか、一緒に住むか住まないか。 そんなことよりもそこまで思っていただけることが、

なによりのプレゼントなんだと奥さんは言いました。

お聴きのみなさんに心温まるハッピーのおすそ分けです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━