砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0883滴:三島社長と一人の若者

「な~んだ杉山先輩ってもう本を出したんッすか?」と大石が言ったので、 「なに言ってんだ」と呆気に取られた@たしかに杉山弘道だった杉山です。

ちなみに、『魂ってなんだろう』という宗教の本の著者が同姓同名でした。

ですから、『玉木って宏だろう』という喜劇の本なら書くかも知れません。

さぁ、そんな私が出版してAmazonで名前を検索されたら一緒に出るじゃん ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■全国的に大晦日です。そして、明日は元日です。

だからと言って電気が止まる訳でもありません。 電車もいつもと同じように線路の上を走ります。

■だから、お正月でも働いている人はたくさんいます。

そして、お正月だからこそ働きたい人もいるんです。 仲のいい三島社長はFCの飲食店を経営しています。

■365日、朝の7時~夜の11時まで営業しています。

三島社長は今まで人材に困ったことがないと言います。 店員の70%が若いアルバイトばっかだとは言っても、

■暑いお盆であろうが賑わうお正月であろうが、

自ら率先してシフトに入ってくれるそうです。 当然、割り増しのアルバイト料は支払います。

■しかし、決してお金じゃないという気構えが感じられるそうです。

社長はどうしてそんなに働きたいのかと数人の若者に訊ねました。 すると「休眠中の世の中に活力を与えたい」と一人が答えました。

■その若者は俗に言うフリーターです。でも、

飲食店の経営ノウハウをすべて学んだ上で、 数年後には一人立ちすると宣言しています。

■だから、三島社長も思いっ切り応援をしています。

その若者は世間が休んでいるときにこそ働きたい。 せっかく働くのなら活力を与えてお金を稼ぎたい。

■そんなことを三島社長に熱っぽく語ったそうです。

まだ家庭を持っていないということもありますが、 その若者が他の店員に大きな影響を与えています。

■正社員である部課長クラスまでもが感化されているようです。

世の中と平行に歩いたらどこまでも交わることはできません。 世の中が休んでいるときにこそ接触できると彼は言いました。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

すぐ近くに東海道本線が通っていますが、 そこを走る電車の音がとっても好きです。

夜中でも貨物列車が走ります。

決して私には騒音などとは聴こえなくて、 この時間でも働いている人がいるんだと、

なんだか安心感のようなものを感じます。

交通のインフラは止まることが決して許されません。 365日、休みなく働くことを勧めてなどいません。

ただ、どんなときも働いている人がいることを知るだけで、 周囲への想いとか自分のやるべきことが分かる気がします。

2006年の住民放送はこれにて終了です。よいお年を!

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━