砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0888滴:売れる根気と売る仕組み

アピタの初売りで買って来たゴンチャロフのチョコレートの封を開けたら、 バター・クッキーだった@驚いたというより自分が情けなかった杉山です。

ちなみに、箱書きの「butter」を「bitter」と勝手に思い込んでいました。

ですから、私が中一のときに英語を教えてくれた森先生を少し恨みました。

さぁ、そんな心配になったのでモロゾフの中身を確認しがてら全部食った ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■昨年の11月の下旬に一人の友人から泣きが入りました。

そいつのことは前にちょっとお話したかも知れませんが、 外資系の証券会社でバリバリ働くとっても裕福な男です。

■サミー・デイビス・ジュニアみたいな名前の証券会社で働き、

毎日数億円の現金を転がすと年収は6千万円(推定)でした。 でも、過去形です。そいつは自分に自信があるからと言って、

■昨年の7月にみんなの意見を聴き入れず独立をしました。

案の定、それまでのお客さんはサッと離れて行きました。 だから、それはお客さんではなくて顧客だったからです。

■7月までは私のお仕事のことを「チャリ~ンチャリ~ンだな」と笑って、

そいつは「湯水の如くキャッシュが湧き出る仕事がいい」と言いました。 どうして外資系の奴らは現金という言葉だけを英語で呼ぶのでしょうか。

■さそり座から射手座に変わる11月の終わり頃にそいつと会いました。

意気消沈という言葉を全身にすり込んだ風貌で昔の面影はありません。 目の前の私をジッと見つめるので「お金は貸せん」と私は言いました。

■すると「キャッシュは腐るほどある」とそいつは言いました。

私は腹が立ってその場から立ち去ろうかと思ったくらいです。 小さく「キャッシュはある。仕事がないんだ」と呟きました。

■それまで勤めていた証券会社には売れるモノがあっただけです。

決して自分の能力が人一倍優れていた訳なんかじゃありません。 売れるモノさえあったらあとは根気が続けばなんとか売れます。

■売れるモノがあっても売れないのは根性で売ろうとするからです。

この世の中に、根性で乗り切れることなんてなに一つありません。 そう、少しの努力を続ける根気があるかないかの差だけなんです。

■そいつは自分が根気でクリアーしてきたことに気づいていません。

独立をした勢いのまま根性で売りを立てようと張り切っています。 だから、やることなすことのすべてが空回りをしてしまうんです。

■しかし、独立をした個人は以前に比べて売れるモノがありません。

だから、そいつに言ったのは仕組みさえ作ればいいってことです。 売れるモノは根気で売れますが個人は仕組みがないと売れません。

■そう、今まで毎日転がしていた数億円は他人からの預かり金です。

要は、その預かり金からの利ざやだけで食っていたに過ぎません。 目の前の人間から百円でも頂ける仕組みを作れと私は言いました。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

なんだかお正月休みでだれも聴いていないような最中に、 一人だけ盛り上がっている自分がたまらなく大好きです。

目を覚ますんだッ!安い世間!

だから、トヨタのトップセールスも積水ハウスをバンバン売る社員も、 売れるモノがもっと言えば売りやすいモノがあるから売れるだけです。

マツダの車は売り難いんです。

でも、きっと彼らは根性では売りません。 コツコツと地味に地道に根気で売ります。

しかし、それは売れるモノがある会社に勤めている場合です。 だから、個人の起業家はチャリ~ンチャリ~ンを作るんです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━