砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0940滴:若い社員たちの悲しいジレンマ

過激な減量をすると誓った私は自分の部屋で湖池屋のスコーンを食った後、 証拠を消すためにアロマオイルを垂らしまくった@墓穴を掘った杉山です。

ちなみに、ラベンダーとネロリとレモンバームを混ぜてシェイクしました。

ですから、それが鼻を刺す異臭となって視線を逸らす私が怪しまれました。

さぁ、そんな罰として今日から一週間ほど洗濯物の取り込みをさせられる ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■「今日、パジャマ洗うの?」と歯を磨きながら訊ねたら、

「昨日、洗ったよ」と無機質なお返事が返ってきました。 「はい」と私は答えると自分の部屋に黙って入りました。

■だから、まったく答えにはなっていません。

洗うのか洗わないのか一体、どっちなんだ。 もっとひどい答えは「雨が続くわね」です。

■要は、目の前に発生した出来事だけを伝えて、

あとは相手に判断を委ねる姑息なやり方です。 喋った内容は事実だから間違ってはいません。

■しかし、それは決して答えではありません。

「うちの社員は報・連・相が完璧です」と、 ある社長が私に嬉しそうな顔で言いました。

■それから一週間後、私はその社長の会社に伺いました。

たしかにオフィスの雰囲気はとっても明るかったです。 おそらく蛍光灯が新しいパルックなんだと思いました。

■私は丸3日間、その社長と会社の若い社員たちと過ごしました。

そこで思ったことは、報・連・相の報と連は見事にあるものの、 肝心の相がまったくありません。社長へのご相談がないんです。

■でも、丸3日間もなにも社長にご相談がないことなどあり得ません。

ないことの方が異常です。私は社員の報と連を聴いて発見しました。 若い社員たちは報と連の中に相談事項を組み込んで話していました。

■社長のアンテナが社員たちの電波をキャッチしていなかっただけです。

でも、それは社長のせいじゃなくて社員たちの親の問題だと思います。 親がなんでも汲み取ってくれたから悩みの打ち明け方が分かりません。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

そりゃ報告と連絡だけがちゃんと社員からあって、 相談や悩みを打ち明けられなければ社長は楽です。

必ず社員たちは相談や悩みのメッセージをどこかに入れています。 目の前の出来事や事実だけならちゃんと伝えることができますが、

自分の本当の悩みを打ち明ける術(スベ)をまったく知りません。

それは、その社員たちの親が悪いからです。 なんでも勝手に汲み取ってしまうからです。

ところが、団塊の世代付近の社長たちは、 努力と忍耐と根性で生き抜いてきました。

だから、察するということはできても、 親のように汲み取ることはできません。

基本的に言われた事実を額面どおりに受け取ります。

だから、相談や悩みをダヴィンチ・コードのように、 報告と連絡の中に埋め込んでも気づいてくれません。

社員たちから相談や悩みを打ち明けてもらえないことが異常です。 そう感じたら笑顔で伝える報告と連絡の中を探ってみることです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━