砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0996滴:ぼくの足ながおじさん

土曜日の日経新聞の朝刊に『夫に言われて傷ついた一言』が15項目ほど ズラッと載っていた@目を通すと「ひどい夫ばっかだ」と呟いた杉山です。

ちなみに、隣から「9個は該当してる」と珈琲を注ぎながら言われました。

ですから、9位の「結論はなに?」という一言だけは身に覚えがあります。

さぁ、そんな8位の「誰のおかげで生活できるんだ」とは私には言えない ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■正直な話、私が食えるようになったのは独立して2年後です。

サラリーマンを辞めてすぐに食える奴などほとんどいません。 夢を追うのも結構ですが、それだけではお腹はふくれません。

■独立してからは毎日、預金通帳を眺めていました。

その通帳に振り込みはなくただ減るばかりでした。 それまでに貯めた現金は1000万円ありました。

■しかし、あっと言う間に預金残高が500万円を切りました。

その辺りから毎晩、ぐっすりと寝ることができませんでした。 俺って才能がないんだろうかと悶々と布団の中で考えました。

■あるとき三重県で薬局を営む若い社長から電話がありました。

その社長とは私が製薬会社に勤めていたときからのご縁です。 とはいっても2年間ほどまったく音沙汰がありませんでした。

■社長は「HPを作るから手伝ってくれ」と言ってくれました。

でも私は、その当時フロントページしか触れませんでしたし、 フォトショップなど切って貼るだけしかできなかったんです。

■フォトショップに関しては、今でもまったく変わりません。

でも「とにかく人手が欲しい」と社長は言ってくれました。 翌日、久し振りに東名阪に乗って松阪まで車で行きました。

■老舗の料理屋で松阪牛を食いながら社長からお話を伺うと、

すでにサイトはあるので更新をして欲しいと言われました。 更新するだけで毎月5万円もいただける有難いお話でした。

■ところが、別にショッピングサイトでもないので、

毎月のように更新するページがありませんでした。 でも、なぜか毎月なくなるページがあったんです。

~ 長くなるので編集後記に続きます ~

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

■社長は「そのページをアップしておいて」といつも月末に言いました。

それだけで5万円をもらいました。でも、高いとは思いませんでした。 社長は「毎月30万円で利益を倍にするか5万円で更新をするか」と、

■老舗の料理屋で松阪牛を食いながら私に二者択一をさせたので、

30万円に比べれば5万円なんて安いものだと思っていました。 でも、それは金額を安く感じさせて私の負担を除くためでした。

■それが半年間も続きました。

いくら私でも分かりました。 わざと削除していたんです。

■ある1ページだけか毎月、同じようになくなる訳がありません。

ポルターガイストじゃないんだから。社長が消していたんです。 私は見栄っ張りなのでなにもしなくて5万円はいただきません。

■それを知っていた社長が差し障りのないページを消していました。

私は、2リットル以上も熱い涙を流しました。でも、欲を言えば、 削除するページを毎月変えてもっと上手にやって欲しかったです。

■それから3ヶ月後に「更新の仕事はやめました」と言って、

毎月1000円のお付き合いに私からしていただきました。 その5万円がなかったら今の私はなかったかも知れません。

■起業で成功するのは4打席連続でホームランを打つよりも難しいです。

実力で成功する奴なんてほとんどいません。絶対に運しかありません。 じゃなければ、泳げる奴はタイタニックが沈んでも助かったはずです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━