砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1001滴:利益を食う常連客と利益をもたらすリピーター

パソコンに5時間以上も続けて向かっていると泥酔した状態に近くなって、 確実に「チ」と「テ」の違いが分からなくなる@真剣に怖くなる杉山です。

ちなみに、さらにひどい状態になると「モ」でも区別がつかなくなります。

ですから、最近では「し」の向きが分からなくなるので「U」と書きます。

さぁ、そんな年を取ると漢字よりもひらがなやカタカナの方が難しくなる ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■あれはセミの声が高鳴る9ヶ月前の暑い7月のことでした。

私はあるお客さんのご紹介で三重県の洋食屋に伺いました。 とっても味がよくてお客さんも多いのに儲かっていません。

■私は、お店の看板商品であるオムライスを食べました。

美味いッ!しかし、私の体は半熟卵を受け付けません。 とろっとした白身の部分だけをスプーンで除けました。

■そして、店主に気づかれないように、

その白身をスプーンでかき混ぜると、 メレンゲ状態にして遊んでいました。

■「先生、お客さんは多いのに儲かっていません」と店主。

「へッ?先生?」ときょとんとすると「あ、はい」と私。 「なんでこんなに忙しいのにお金がないんでしょうか?」

■40代後半の三國連太郎を2~3発殴ったような顔の店主は、

汗を掻いたグラスの水を一気に飲み干すと静かに呟きました。 私は、息子は佐藤浩市に似ているのだろうか?と悩みました。

■それから約1時間半くらい面と向かってお店の状況を伺いました。

しかし、どうしても目の前の店主がスーさんに思えてなりません。 あの『釣りバカ日誌』に登場する鈴木建設の社長@スーさんです。

■私は「釣りはお好きですか?」とバカな質問をしてしまいました。

店主は「えッ?」ときょとんとすると「まったく」と答えました。 そして「店の利益となにか関係があるのですか?」と続けました。

■私は、明後日の方向を眺めながら「分かりません」と呟きました。

少しの静寂の中でセミの声が耳の奥深く三半規管まで響きました。 なにか結論を出さないとオムライス代を払わなければなりません。

■私は、お客さんの40%以上が常連客だと分析しました。

まぁ、なんの数字も見ていないので第六感で言いました。 すると驚いたことに本当に半数近くの人が常連客でした。

■なんでも言ってみるもんです。店主は私を尊敬の眼差しで眺めました。

私は「常連客が増えると確実にサービスをするから苦しくなりますよ。 本当に必要なのはリピーターで常連客ではありません」と言いました。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

本当に申し訳ありません。

とってもいいテーマでバシッとお話をしようと思ったのですが、 なんだか結論が曖昧になって三國連太郎しか印象に残りません。

だから、それは酔ってるからです。

昨晩、名古屋で飲み会をやって久し振りに飲んだので、 若干、弱いアルコールが前頭葉に残っているようです。

でも、話す分にはこっちの方が気持ちよく話せました。

みんな常連客を欲しがるんですが、 あんなもん増えても儲かりません。

それどころかサービスをし過ぎちゃうので利益を食われるんです。 そして、常連客もそれを当たり前だと思い込んで食いまくります。

だから、常連客は厄介者としか思えません。 話し相手にもならなきゃダダをこねますし。

それに比べてリピーターは黙って食って黙って会計を済ませます。

まだ酔いが少し残っているのにキレイにまとまりました。 常連客が多ければ多いほど派手になって潰れていきます。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━