砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1012滴:自分の中のダントツの自分

私が嫌いなカラオケでよく見るシーンの一つは間奏のときに周りの人間に 「元気ぃ?」と歌から気を逸らさせようとする上司@お見通しの杉山です。

ちなみに、そんなに恥ずかしいなら最初から無理に歌わなくてもOKです。

ですから、上司が「今日は歌うよぉ」とはしゃぐ時点で無理をしています。

さぁ、そんな「○○君、売上計画表が出とらんぞ」と間奏のときに言うな ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■サラリーマンを辞めたときに目標は達成しました。

それは「サラリーマンを辞める」という目標です。 どんな人でも一旦はそれで満足をしてしまいます。

■しかし、本当はそれからがとっても大変です。

自分一人で食っていけるようになるためには、 少なくとも2~3年程度は時間が掛かります。

■だから、3年分の貯金がない人には独立を勧めません。

だけど「サラリーマンを辞める」という目標に燃えて、 現状から逃避したいだけの起業家たちが世に溢れます。

■だから私はそれ以来、下手な目標や夢など持たないように努めました。

杉山弘道。肉体改造中の42歳。今回の【砂金の人々】の取材先です。 下手な目標や夢を達成すると次になにをやっていいのか分かりません。

■でも、それは自分の中の目標を外に求めるからです。

だれかに認められたいとか評価を受けたいだけです。 また「サラリーマンを辞める」というのも同じです。

■たしかに、現状から逃避して楽になりたい自分もそこに居ますが、

ほとんどは「僕だってその気になったら辞められるんだ」という、 上司や同僚たちにその場限りの勇気を見せ付けたいだけなんです。

■だれも気づいていませんが、ほとんどそうなんです。

例え、本当に一人でやりたい仕事があったとしても、 自分の中で決着をつけずに外に評価を求めています。

■絶対にだれかと競い合って勝ちたいと思っているはずです。

でも、それをやっていたらいつまで経っても辛いだけです。 そうじゃなくてダントツの自分を見つければいいだけです。

■自分にとって素晴らしいことは、毎日きっとなにかしら発生しています。

ただ、それに気付いていません。自分の目標を外に求めているからです。 肝心なことは自分の中に存在するダントツの自分を掘り起こすことです。

■私も会社を辞めるときは、だれかに認められたいと思っていたはずです。

しかし、辞めたと同時になにも目標がなくなってしまいました。だから、 今日ではだれとも競い合わないダントツの自分を絶えず意識しています。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

私にとって「続けること」はダントツの自分を感じる貴重な要素です。

今まさに、出版に向けての原稿を書き書きしていますが、 自分の中で泣きたいくらいモーレツに悶々としています。

先日、ゴマブックスの編集担当である川上聡さんからは、 「面白さは十分、一定の水準以上にあると思います」と、

言ってはもらったものの「一定の水準以上」では×です。

それにそれは一般的な評価であって私の中では関係ありません。 私が自分の中で「ダントツに面白い!」となるのがベストです。

世間が面白いと思っても、こっちが煮え切らないと許せません。 だから、自分さえ納得すれば売れようが売れまいが構いません。

私は、世間の期待に応えようとは少しも思いませんが、 必ず私自身の期待を裏切らないようにと思っています。

比較したらキリがない世間との相対的な評価じゃなくて、 自分の中にあるダントツの自分を掘り起こせばOKです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━