砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1019滴:勝てない勝負と負ける勝負

長野県で働く女性とお会いしたときに「イメージと違う」と言われたので、 真顔で「どれだけ違うの?」と訊ねた@もう二度と会いたくない杉山です。

ちなみに、吉永小百合がバタフライで泳ぐくらいの違和感があるそうです。

ですから、その女社長は「せめて平泳ぎにして」と凹んだ私に言いました。

さぁ、そんな頼むから高倉健や菅原文太のような低い声だと勝手に思うな ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■例えば、私がサラリーマンに戻ったとしたらのお話です。

おそらくその会社の中では目立たない一社員に徹します。 爆発的な成績を上げるチカラがあったとしても控えます。

■多分、どこの会社にも4番バッターはいると思います。

その4番バッターと打順を争うことは絶対にしません。 狙うとすればその会社の中で一番弱いポジションです。

■ほとんどの小さな会社には6番を打つショートがいません。

大振りをするバッターはセンターかライトを守っています。 ショートバウンドはイレギュラーして顔に当たるはずです。

■だから、だれも好んでショートを守ろうとはしません。

年俸も低いですが、長く居続けるためには最高ですし、 決してホームランを望まれていない存在の方が楽です。

■年間に30本以上のホームランがノルマの4番より、

顔面に球を受けても元気なフリをする6番なんです。 それに間違ってホームランを打ったら絶賛されます。

■具体的に言えば、ブラインドタッチだけで食っていけます。

小さな会社でブラインドタッチができる社員は少ないです。 薄暗いオフィスの片隅で思いっ切り音だけ立てまくります。

■怖いですねぇ。周りの社員の鼓膜にこびりつくほど打ちまくります。

そんなものは見られてなければテキトーに打ちまくればいいんです。 社長や他の社員から「今までにはない存在」と思われれば勝ちです。

■勝てない勝負なら一度くらい挑戦してもOKですが、

負ける勝負だけはなにがあってもやらないことです。 4番の座を狙うことは負ける可能性が高い勝負です。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

勝てない勝負と負ける勝負は、月とウミガメくらい徹底的に違うんです。 勝てない勝負は、勝てないかも知れませんけど負けないかも知れません。

ところが一方、負ける勝負は確実に負けてしまいます。 でも、負けると分かっていても手を出す人は多いです。

4番バッターに昇格したとしても、 とっても寿命は短いですからねぇ。

4番バッターを勤めている間だけで住宅ローンは返済できません。 その会社の花形になるよりも座敷わらしのような存在が最高です。

ま、本文で話したブラインドタッチは極端な例ですが、 その会社にとって不足しているものを補えばOKです。

私ならマスコットの着ぐるみを被ってでも生き残ります。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━