砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1052滴:パケットで量る2人の絆

柳津町にあるイトーヨーカドーの寝具売り場のソファに寝そべっていたら、 右斜め前から突き刺すような熱い視線を感じた@ふっと見上げた杉山です。

ちなみに、栗毛色の髪が肩まである30代のスレンダーな女性がいました。

ですから、3年前に知り合いの社長と合コンをしたときのメンバーでした。

さぁ、そんな萬田久子のように髪をかき上げると「読んでます」と笑った ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■一月に15日以上も出張している社長がいます。

まぁ、それ自体がいいことかどうかは別にして、 社員とすれ違いが多いことを心配していました。

■なんだかんだで実質は10日間しか出社しません。

30名以上いる社員の名前もたまに間違えますし、 自分の会社だというのに疎外感にさいなまれます。

■そこで私がバシッと提案したのが、

携帯のメールを活用することです。 この提案はとっても画期的でした。

■本気で自画自賛です。それに会社にいる社長が、

社員たちからよく思われているとも限りません。 むしろできるだけ出社して欲しくはありません。

■社長の強い存在感は必要ですが、

物理的には遙か彼方がOKです。 目の前にいる必要はありません。

■全社員にメールを送ることができる携帯のサイトを作らせました。

社長は、いつでも好きなときにメッセージを送ることができます。 そして、社員からの悩みや相談もこのメールで受け取っています。

■社員は、面と向かって悩みを打ち明けることができません。

目の前の社長に相談をするときは退社する寸前の状態です。 それがパソコンのメールでも目の前の社長と変わりません。

■大切なのはマン・ツー・マンを感じられることです。

それ以来、社長の携帯には悩める社員たちから毎日、 20数件の悩みや相談が嵐のように送られてきます。

■ある社員が「大きな契約が取れなくて凹んでいます」と送りました。

社長は「小さいことにくよくよするな。大きいことならあきらめろ。 とにかく真ん中の道を真っ直ぐに進めばそれでいい」と返しました。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

ある女性社員が「晩ご飯の献立に悩んでいます」と送ったら、 社長は「困ったときはカレーだ。日本人はカレーだ」ってね。

そう、会社に関することだけに限りません。 家庭の悩みでも恋愛の相談でも構いません。

28歳の男性社員が「彼女にふられました…」と送ったら、 社長は「あほか?女なんて日本中に腐るほどいる」と答え、

32歳の女性社員が「旦那が浮気しています」と送ったら、 社長は「辛いときは西に向かいな」と意味深に答えました。

もうお気づきだと思いますが、 社長の解答は私が考えました。

要は、社員の悩みや相談のパターンなど決まっているので、 Q&A方式に書いて社長にそのまま使うように渡しました。

案の定、それに書いていない悩みや相談は今のところありません。

近くに居れば存在感が発生するってものではありません。 遠くに居ても距離感を短くすることはとっても簡単です。

入社したての男性社員が「売れなくて苦しいです」と送ったら、 社長は「苦しさの中に楽しみがある」と解答どおり答えました。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━