砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1053滴:偶然の勝利と必然の敗北

高校に通う娘にまだ彼氏がいないらしいので「ネットで公募してやる」と、 親権者として真顔で言った@中学に通う娘から軽くあしらわれた杉山です。

ちなみに、下の娘は「パパの読者ってオタクばっかだもん」と言いました。

ですから、「なんてことを言うんだ!」と言えない自分がそこにいました。

さぁ、そんな「父親がパパだとだれも応募しないよ」とも言われて凹んだ ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■例えば、私が保険のセールスマンとします。

ある会社に保険を売り込もうとしています。 そこにもう1人のセールスマンが現れます。

■商品である保険の中身はほとんど変わりません。

でも、その会社は私じゃない方と契約しました。 すると多くの人はライバルに負けたと思います。

■違います。吐くほどに違います。

ライバルには負けてはいません。 契約が取れなかったその原因は、

■ライバルであるもう1人と比べてなにかが足りなかった訳ではなく、

あなたの提案がその会社の理想に適していなかっただけのことです。 だから、ライバルに負けまいと頑張ったところでまったくムダです。

■極端な話、目の前のライバルに勝ったところで、

お客さんに気に入ってもらえるとは限りません。 攻め落とすべきその対象はお客さんなんだから。

■多くの人の間違いは、額に汗しながら

ライバルに競り勝とうとすることです。 しかし、お金を払うのはお客さんです。

■偶然に勝ってしまうことはありますが、

偶然に負けてしまうことはありません。 負けるのは負ける原因があるからです。

■偶然の勝利はあっても敗北は絶対に必然です。

それを分からない人が負けを繰り返すんです。 他人と比べて足りなかった訳ではありません。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

例えば、1人の女性を2人の男性が奪い合っています。 2人の男性は互いにライバル心をむき出しに戦います。

でも、勝った方をその女性が気に入るとは限りません。 単なるエネルギーの無駄遣いで終わるかも知れません。

戦うべきその対象は、彼女の理想なんだから。だから、 ライバルには負けても彼女を奪うことは可能なんです。

商売でも絶えずライバル企業とか競合商品を気にしてしまいます。 でも、実際にお金を払うのは町をうろうろしているお客さんです。

ライバルは関係ないんだから。 お客さんを掴めばいいんです。

もっと言えば、彼女の頭の上で2人が戦っていると、 彼女は最初は嬉しいものの確実に飽きてしまいます。

そこに白馬に乗ったように見えちゃった男が登場します。 そう、彼女はその軽薄な男の下へと行ってしまいました。

要は、ライバルに負けまいと頑張ったところでムダです。 攻め落とすべき城壁は、お客さんであり彼女なんだから。

ライバルと比べてなにかが足りないから負けたんじゃありません。 攻め落とすべきその対象の理想に適っていなかっただけなんです。

最も楽な方法は、あなたを選ばない奴など相手にしないことです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━