砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1061滴:鳥と烏

カマンベールチーズをつまみながらアサヒの黒生を一気に飲み干した私は、 雑誌の中の「室町時代の十二単」に目が行った@理解に苦しんだ杉山です。

ちなみに、十二単は「じゅうにひとえ」と読んで昔の女性貴族の正装です。

ですから、酔った私は「なんで室町時代に乾電池なんだ?」と思いました。

さぁ、そんな単3の乾電池を4分の1にしたすっげぇ小さいやつと思った ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■ある社長に高級な寿司屋に連れて行ってもらいました。

私は「この鰻、美味いっすね!」と笑顔で言いました。 すると社長は「穴子だよ」と眉をひそめて返しました。

■基本的に魚類じゃねぇか、と私は心の中で叫びました。

ちなみに、アジとコハダを見分けることもできません。 社長は「杉山さんは玉子で十分だねぇ」と言いました。

■作り笑顔で「せめてイカがいいですねぇ~」と返しましたが、

傷ついた心は号泣でした。小学生のご褒美じゃねぇんだから。 お猪口に手を伸ばした社長は「イカか…」とニヤッと笑って、

■「鳥とカラスの違いは?」と玉子をくわえた私に訊ねました。

「鳥から一本抜いたら烏(カラス)です」と私は答えました。 「えッ」と社長は小さく漏らすと「正解だ」と大喜びでした。

■ほう。私は、ウケを狙わないと素晴らしいことを言うみたいです。

社長は「烏になれば絶対に成功するんだよ」と頷きながら言うと、 玉子をくわえた私に「どうしてか分かる?」と静かに訊ねました。

■私は、くわえた玉子を飲み込むと「真っ黒になるほど仕事をして、

モーレツに稼ぐってことですかね」とハズレを覚悟で答えました。 社長は「顔が黄色くなるほど玉子を食い続ける?」と言いました。

■「うんッ!それもいいかも」とわざとふざけて涙目で返しました。

「鳥は、業界とか同業者だよ。そこから一歩引いた状態が烏だよ」 「ほう。なるほどねぇ」と私は頷きましたが、よく分かりません。

■社長は「組合にも入らない。業界には染まらない嫌われ者が烏だよ。

組合や業界から好かれる鳩になったら必ず食い物にされるだけだよ。 中国人でさえも烏は不吉だと言って食べないよ」と私に言いました。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

正確には「この鰻、美味いっすね!」などとは言わず、 ちゃんと「この鰻、美味しいですね!」と言いました。

熱帯魚マニア歴30数年の私は、 すべての淡水魚には詳しいです。

でもね、白身の状態にするとすべてが同じに見えます。 だから、そんなくだらないことはどうでもいいんです。

あ゛ー、口内炎が痛ぇ。。

私がこんなふざけたような文章を書くのも、 枠の中の腐った世界に染まらないためです。

人間、だれからも好かれたらオシマイです。

特に業界や同業者たちから好かれるってことは、 バカにされているか食いもんにされるだけです。

鳥の中でも、一本抜いて嫌われ者の烏になることです。 何でも食う中国人でさえも不吉だと言って食いません。

やっと7月中に出版する本のタイトルが決まりました。

『会社という砂漠がオアシスに変わる100滴』です。

まぁ、私が決めた訳じゃないので必死に覚えています。

でも、数人の方が「ストレートですね」と言いましたが、 一般の人たちから見れば「砂漠」とか「オアシス」とか、

ましてや「100滴」なんて本当に不気味だと思います。

これがストレートだと思う時点できっと麻痺しています。 だから、もっと世間に合わせてマジメに生活して下さい。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━