砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1096滴:社長が社長を辞めるとき

1年前に柳ヶ瀬商店街の中にあるロイヤル劇場の2階の寿がきやの片隅で、 390円のラーメンをすすっていたら声を掛けられた@怖かった杉山です。

ちなみに、寿がきやは名古屋を中心に展開するラーメンのチェーン店です。

ですから、見たこともない男性が「杉山専務の息子さん?」と訊ねました。

さぁ、そんな死んだ親父とは瓜二つだけど肩幅と年収の桁だけ似ていない ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■サラリーマンと同じく社長だって嫌気が差すものです。

そこで、どんなときに社長に嫌気が差すのでしょうか。 お値打ちなセミナーの講師みたいな口調となりました。

■きっとセミナーで数名に発言をさせると、

頑張っても売上げが上がらないときとか、 資金繰りが苦しいときだと言うはずです。

■その発言、森永のココア並みに甘いです。

サラリーマンが会社を辞めるその原因は、 まず間違いなく人間関係しかありません。

■だから、社長もまったく同じことです。

しかし、お客さんとの関係ではなくて、 100%社員との関係だと確信します。

■頑張っても売上げが思ったようにアップしないときや、

3ヶ月先の資金繰りに頭を抱える小さな会社の社長は、 もっと頑張るんです。それでもダメなら潰すはずです。

■たしかに、会社を潰しはしますが、

また新しい会社をきっと始めます。 会社をやめても社長はやめません。

■会社を潰すことと社長を辞めることとは違うんです。

売上げや資金繰り程度のことで社長職は下りません。 サラリーマンには感染しない一種の病気だからです。

■本当に嫌気が差すときは積み木の城が崩れるときじゃなくて、

いくら懸命に頑張っても積み木が積み上げられないときです。 どんな人でも崩れるときは、きっと必死に踏ん張るはずです。

■踏ん張れないときが大切な社員が辞表を出したときです。

でも、それはナンバー2の社員ではありません。だから、 社長も社員たちも気づいていない意外な存在の社員です。

■極端な話、その意外な存在の社員さえ会社に残っていれば、

残りが全員辞めたとしても社長は社長で居続けるはずです。 でも、それがだれのことか分かっている社長は少ないです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

社長を辞めさせることなどまったく簡単です。 たった1人の社員を切り離せばいいんだから。

でもね、その1人がだれか分からないんです。 ほとんどの人はナンバー2だと思っています。

でも、ナンバー2が辞めても一瞬だけ寂しくなりますが、 2ヶ月もすれば前よりも活気が出て売上げも上がります。

ナンバー2は間違いなく邪魔者です。

う~ん、ちょっと鬱陶しいけどかすかに心配になる人か、 まったく鬱陶しくはないんだけど頼りにもならない人か、

そんな感じのとても戦力にはならない社員だと思います。

まぁ、よく分かんないけど。 う~ん、ま、そんな感じね。

積み木を崩れさせまいとみんな必死に守りに入るんですが、 積み木を積み上げられないとだれでも嫌気が差すものです。

ほとんどの社長は積み木の城の大事な部分を自ら抜きます。 自ら抜いておきながら「一致団結しろ!」と叫んでいます。

黒ひげ危機一発をやったら最初にアウトになるはずです。

世間には会社を潰しても社長を辞めない社長ばかりです。 それは病気だからです。教えてあげることも大切かもね。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━