砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1160滴:社内恋愛のオキテ

来週の8日から10日間ほど義母がチベットに行くので「どんな所?」と、 可愛い息子の私が訊ねたら世界地図を広げた@大丈夫?と思った杉山です。

ちなみに、老眼のため目を細めると「あ゛~ぁ」と唸りながら探しました。

ですから、義母の目線の先を追うとそこはどう見てもアルゼンチンでした。

さぁ、そんな6日前にDCカードを申請したけど出発までに間に合わない ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■彼は、一流大学を出た営業成績も優秀なエリート社員でした。

外見は福山雅治を2~3発殴ったような質素な二枚目でした。 性格もよくてオフィスの女子社員からは憧れのスターでした。

■彼女は、地元の短大を出るとイギリスに留学した才女でした。

容姿も端麗で、背中まである黒髪が本当に美しい女性でした。 笑顔が吉永小百合に似ていて男性社員には憧れの存在でした。

■しかし、あろうことか2人はできていたんです。

2人はハマグリのように口を閉ざしていました。 秘密主義、故にだれも事実を知りませんでした。

■だから、女子社員たちは、彼女の前で彼のことを話題にしていたし、

彼の同僚たちも、平気で彼女の話題を彼の前でしゃべっていました。 なので「来月、結婚します」と言われたときは全社員が驚きました。

■その日は「やったね!」とか「おめでとう!」とか全員が祝福しました。

でも、翌日になると今までジッと黙ってた2人が疎ましく思えたんです。 彼の前で彼女の、彼女の前で彼の話をしていた自分たちが情けなかった。

■水臭いを通り越して、単なる嫌な奴じゃんか。バッカみたい!

次第に福山と小百合を取り巻く環境が徹底的に悪化しました。 世の中で美男美女ほど疎まれたり妬まれるものはありません。

■それだけだったらまだよかったのですが、

一番面白くなかったのは2人の上司です。 お前ら、結婚するからいいようなものの、

■これが単なるお遊びだったら即クビだぞ。

と、おそらくお腹の中で思っていました。 彼&彼女も会社には居づらくなりました。

■結局、彼女は結婚後には勤めることができなくなって辞めました。

また、その2ヶ月後には彼は岡山県へと転勤させられたんだって。 でも、別に岡山県が悪い訳ではないんです。しかし、岡山県です。

■2人は間違いなく下手でした。社内恋愛は、諸刃の剣です。

1つ間違えば即クビです。だから、上司に言うべきでした。 「課長にだけ打ち明けます」の一言で一生安泰だったのに。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

私は、無口な奴が大嫌いです。頭がよくて無口だったらまだいいんですが、 しゃべらない奴のほとんどは、なにをしゃべっていいのかが分かりません。

だから私は、秘密主義ってのが嫌いです。 秘密主義と守秘義務はまったく違います。

黙ってりゃいいってもんじゃありません。

沈黙は金ではありません。なにを伝えていいのかが分からないか、 これを今、しゃべっていいのかどうかが分からないだけなんです。

社内恋愛は結婚しなけりゃ背任、横領、窃盗行為と変わりません。 その間になにがあっても2人のゴールは結婚しか考えられません。

とてつもなくデンジャラスな行為なんです。 だからこそ、上司を巻き込めばいいんです。

上司は、自分にだけ打ち明けてくれる部下が可愛いんです。 ましてや、それがプライベートな秘め事だったら尚更です。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━