砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1178滴:勘違いしないサラリーマンの使命

製薬会社に勤めていた25歳のとき三重県桑名市にある薬局の女社長から、 養子にならない?と言われ続けた@今でも年賀状だけは必ず送る杉山です。

ちなみに、当時62歳だった女社長は身寄りが1人もいない資産家でした。

ですから、それを親父に言ったら「行って来い」と私を説得し始めました。

さぁ、そんな3年前から彼女に年賀状を送ってもあて先不明で戻ってくる ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■私が25歳で岐阜市内の製薬会社に勤めていたとき、

仲のいい同僚から「手伝ってくれ」と頼まれました。 それは、お客さんの愛人の引越しのお手伝いでした。

■彼は、自分が担当する先で一番大きな薬局の社長から、

○○が引越しするので手伝ってくれと頼まれたんです。 私は、休日に彼と一緒に社長の愛人宅まで行きました。

■すると、そこには私たちだけではなくて、

いろんな製薬会社の営業マンがいました。 若い奴から年配まで実にさまざまでした。

■みんな顔ではニコニコ笑って手伝っていました。

「先生、これはどこに置きましょうか?」と男。 「そうねぇ、テレビの横がいいわねぇ」と愛人。

■薬剤師の愛人のことも先生と呼ぶのか。。と呆れました。

でも、個人的にはこの手のバカげたことが大好きなので、 普段の仕事よりも思いっ切り一生懸命に動き回りました。

■すると、その姿を遠くから見ていた薬局の社長が、

私のことを過剰に評価して気に入ってくれました。 社長は「おぃ、飲みに行くぞ」と私に言いました。

■私は「あざぁ~すッ!」と腰を90度に曲げながら笑顔で答えました。

それから社長は、担当でもない私を何十回と飲みに誘ってくれました。 私と仲のいい同僚は「お前は要領がいいね」と少しひがんでいました。

■私は「もっとサラリーマンに徹しろ」とそいつに言いました。

彼は「もううんざりだ」と吐くと数日後、辞表を出しました。 愛人の引越しのお手伝いで給料がもらえるならば御の字です。

■サラリーマンは、数字を作る力が必要なのではなくて、

いかにお客さんを気持ちよくさせるかが使命なんです。 お客さんや上司に罵倒されてもすべては給料の内です。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

お得意先の愛人のお手伝いで給料がもらえるなら、 お安い御用です。お客さんが喜べばいいんだから。

直属の上司や社長から「休みなのに悪いね」と言われたら、 目を伏せながら「いえ、仕事ですから」と言えばOKです。

でもね、お得意先の愛人の引越しのお手伝いでしょ。 そんなもの興味津津で進んで参加したいくらいです。

私は会社の犠牲者だ!という顔をしながら、 上から下まで完璧にジャージで武装します。

いいか悪いかは別にして、私は愛人からも評価が高いです。

勘違いをしないで下さい。サラリーマンの給料は、 平日の9時~17時までの分だけではありません。

極端な話、たとえその月の売上げが0であっても、 会社にとって大切なお客さんから好かれていれば、

そこにはなんの問題もありません。それどころか、 優秀な奴でもお客さんから嫌われたら終わりです。

サラリーマンの使命は、売上げを作ることなどではありません。 お客さんを気持ちよくさせた結果、たまたま売りが立つんです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━