砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1273滴:髪結いの亭主

青森県八戸市の市議会議員である藤川ゆり氏が「可愛い♪」と評判になり、 サイトへのアクセスが集中した@サーバーがパンクしたと聴いた杉山です。

ちなみに、この程度のルックスならば岐阜駅構内に20~30人はいます。

ですから、市議会議員というレトロな世界の中だから可愛く映るだけです。

さぁ、そんな青森県は大雪が降ったらサーバーが勝手にパンクするらしい ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■小さな町の片隅に小さな美容院があります。

32歳の亭主と33歳の女房は美容師です。 お店をはじめてからまる3年が経ちました。

■最初の頃は2人で朝から晩まで働きました。

お昼ご飯を食べる時間さえないほどでした。 でも、お客さんが増える喜びがありました。

■ところが、2年ほど前から急に亭主が働かなくなりました。

突然です。それどころか、レジの中から現金を抜き出すと、 近所にあるパチンコ店へ足しげく通うようになったのです。

■パチンコMAXです。私は一切やらないのでよく分かりませんが、

スロットをやっているようでした。そんなに楽しいのでしょうか。 なんとバカ亭主は年間で300万円もそれに使い込んだそうです。

■私は、奥さんから何度も何度も相談を受けました。

きっと日銭が入る商売だからだと私は思いました。 私は「病気のフリをしたらどう?」と言いました。

■2日ほど試してみました。しかし、

まったく効果はありませんでした。 もう別れるしかないと思った私は、

■自由書房で『勝てる!?離婚調停』を立ち読みました。

こんなことをしている自分がちょっと嫌になりました。 周りの人間が私を嘲笑しているかのように感じました。

■それから数日が経ったある友引の第3月曜日、

机の上に置いてあったジョニーが鳴りました。 あ、ジョニーとは私のケータイのあだ名です。

~ 案の定、ちょっと長くなりましたので編集後記に続きます ~

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

■やぁ、ジョニー!どうしたんだい?と呟きながら、

電話に出ました。慌てた口調の奥さんからでした。 路地を歩いていた亭主が交通事故に遭ったのです。

■私は、離婚調停しなくていいじゃん!と喜んでしまいました。

でも、よく聴いたら自転車にちょっとはねられただけでした。 まぁ、路地だからねぇ。ところが、亭主に異変が起きました。

■あれだけパチンコMAXで遊びほうけていた亭主が、

お客さんにシャンプーをしているではありませんか。 奥さんは、それに驚いて私に電話をしてきたのです。

■バカボンのパパは天才でした。でも、幼い頃に転んで、

頭の中のネジを落としてからあのようになったのです。 私は「その逆バージョンじゃないの?」と言いました。

■シャンプーを終えた32歳のごくちゃんに訊ねました。

ちなみに、ごくちゃんとはごく潰しから引用しました。 彼は「手に職があったから」と小さな声で答えました。

■いつでも自分でできるという変な安心感があったそうです。

しかし、大切な腕をケガしたことによって気がつきました。 いつでもできるという確証などどこにもないということを。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━