砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1327滴:ホームレス紳士が見た繁盛の理由

稲沢市のお客さんと蕎麦屋に入ったとき「そばランチでいいですか?」と、 それしか注文できないような言い方をされた@とっても苦しんだ杉山です。

ちなみに、事前に「麺類は嫌い」と伝えてあったのに連れて行かれました。

ですから、そのときのそばランチの内容が私の大嫌いなとろろそばでした。

さぁ、そんな巧みな箸さばきで粘着質のとろろとそばを完全に分離させた ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■昨日、ここに登場したあるタクシードライバーから聴いた実話です。

彼が、まだ大きな会社の社長をやってブイブイ言わせていた時代に、 それ以上に大きな会社の会長をやっていた紳士と親交がありました。

■その紳士は、自分の息子に社長の椅子を預けると、

ボッロボロの身なりをして全国を歩き回りました。 多少のお金は所持していたそうですが、明らかに

■傍目にはホームレスにしか見えなかったそうです。

案の定、なにを言ってもだれも構ってくれません。 それどころか「あっちへ行け!」という感じです。

■パリッとしたスーツを纏っていた頃には、

銀行の頭取とよく会食をしたものでした。 中身は変わっていないのにこの有様です。

■ある日、ホームレス紳士は、岐阜の外れにある1軒の食堂に入りました。

ボッロボロの身なりの彼は「腹が減ったけど金はない…」と言いました。 すると、京塚昌子に似ている女将さんが「食べてきゃあ」と笑いました。

■ちなみに、京塚昌子というのは私の空想です。

タダで温かいご飯をご馳走になったどころか、 なんと熱いお風呂にも入らせてもらいました。

■ホームレス紳士は、思いっ切り感動しました!そう、

初めて肩書きのない自分を受け入れてもらいました。 それまでは肩書きに昆虫が集まっていただけでした。

■数日後、1軒の食堂の前に黒塗りのメルセデスが止まりました。

with お抱え運転手です。菓子折りを持った紳士が降りました。 驚いた女将さんに「その節はありがとう」と手を伸ばしました。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

そのお店は、ド田舎にあるのにモーレツに繁盛しているそうです。 食いたくて来るのではなく、女将さんに会いたいから来るのです。

絶対に銀座のエビフライも田舎の店のエビフライも味は変わらん。

このお話は、随分前にローカル番組でも放送されたようです。

私を乗せたタクシードライバーは「肩書きに集まる連中が大嫌いです。 いくらいい人ぶっても私たち運転手を横柄に扱う人間が多いです」と、

切々と語りました。その点、私はだれにでも腰が低い立派な人間です。

年度末の工事中の道路で旗を振っている人がいますよね。 あれね、なかなかできませんよ。私は必ず頭を下げます。

だから、私はいい人です。

いるでしょ。肩書きとか有名な奴に媚を売るゴキブリが。 あーいう奴が大嫌いです。その人に惚れなきゃNGです。

私の名刺には肩書きがありません。名前しかありません。 肩書きは、そっちで記入すればいいだけです。ちなみに、

高倉健さんの名刺がそうだったので真似をしただけです。

まぁ、健さんはどこのどいつでも知っていますからねぇ。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━