砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1469滴:思い込みと思い入れ

暑さをしのぐために入ったバロー・ホームセンターのカブトムシ売り場で、 3~4年生くらいの太った男の子が悩んでいた@手を差し伸べた杉山です。

ちなみに、大介はどのカブトムシを買おうかと壁にぶち当たっていました。

ですから、私が性格のよさそうなカブトムシの♂と♀を選んでやりました。

さぁ、そんな名前は訊いていないけど太った男の子の名前はほとんど大介 ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■多いときには月に10~15人くらいから新しい商品とか、

新しい企画について「売れますかね?」と持ち込まれます。 でも、そのほとんどが売れっこないようなものばっかです。

■それは一体、どうしてでしょうか。

彼らは自信があって持ち込みます。 自信のない奴は最初から来ません。

■要は、思い込みが激しいからです。

「世の中には絶対に必要なものだ」 「間違いなく大ヒットするはずだ」

■そんな思い込みが全身からにじみ出ています。

しかし、そう簡単に売れるはずもありません。 必要なものならすでに世の中にあるはずです。

■いくら世の中にとって必要な商品だと確信していても、

肝心の世の中がそれを必要としているとは限りません。 自分が必要と思うものを世間に強要しても売れません。

■思い込みと思い入れとはまったく違います。

「間違いなく売れる商品だ!」というのは、 まったく根拠がない思い込みに過ぎません。

■ところが一方で「自分のできることはすべてやり切った」というのは、

その新しい商品や面白いサービスに対する思い入れから出る言葉です。 思い込みと思い入れ。“しんにょう”があるかないかで雲泥の差です。

■今、手掛けている商品やサービスに、

思い入れがあるでしょうか?思うに、 ほとんどの社長は思い込みの塊です。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

もっと平たく言ったら、自信と過信の違いかな? 最近、この「かな?」というのがお気に入りです。

ただ、多少の思い込みも必要だとは思います。 それくらいないと自信も過信も発生しません。

とは言っても、思い入れのつもりで、 思い込んでいる社長がほとんどです。

これは、とってもデンジャラスです。

「絶対に売れるはずだ!」と信じていた商品が、 箸にも棒にも引っ掛からなかったら超凹みます。

「できることはすべてやった」というのが思い入れです。

私は「ふッ、燃えたよ。燃え尽きたよ、真っ白にな」と、 暇になると力石徹を思い浮かべながら矢吹丈になります。

思い込みと思い入れ。一度、自分を見つめ直して下さい。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━