砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1580滴:社長の一生の前半と後半

新たに常用漢字に加わる「謎」と「遜」と「遡」の“しんにょう”部分の 点が1つか2つかで議論をしているらしい@名前に「道」がある杉山です。

ちなみに、どうやら本来は2点だけど戦後から1点に統一されたようです。

ですから、つくづくこの国は幸せな国だとニュースを見てそう思いました。

さぁ、そんな私の名前は戦後バージョンなので総画数が縁起の良い25画 ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■我々の一生の前半は親によって、後半は子供によって台無しにされる。

これは、超有名な弁護士であったクラレンス・S・ダロウの名言です。 私自身も44年間を振り返るとそのような気もしないではないですが、

■するとこの先、娘によって貴重な人生を台無しにされるのでしょうか。

社長の一生の前半は銀行によって後半は社員によって台無しにされる。 これは、私の知り合いであるもうすぐ70歳を迎える社長の言葉です。

■実に、意味深長な言葉です。

会社を興したばっかの頃は、 すべて銀行の言いなりです。

■お金を借りるために一度もモノを売ったこともない

融資担当者に経営計画書を見せなければなりません。 すると「こんなんで採算が取れる?」と抜かします。

■でも、拳を握り締めながらジッと耐えます。

胃液が喉ぼとけまで逆流するのを感じます。 その過程を踏まえながら大きくなるのです。

■数年後。「社長、借りて下さいよ。貸さなきゃいけない枠があるんです」

奴らは決まって↑のように臭い頭を下げに来ます。どの口で言うんじゃ! このように社長たちは、一生の前半を銀行によって振り回されるのです。

■そして、会社が軌道に乗り出した頃には数十人の社員がいます。

どいつもこいつも単なる大飯食らいでほとんど役に立ちません。 2桁も業績が下がっても有給休暇だけは確実に消化しています。

■やりたいことのために無知な融資担当者に頭を下げてお金を調達する。

会社を維持するために自分の手取りを減らしてまでも社員に気を遣う。 社長は「俺の人生は一体なんだったのだろうか…」と途方に暮れます。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

相も変わらず起業を夢見ている前頭葉が未発達な起業家予備軍の諸君!

社長の一生の前半は銀行によって後半は社員によって台無しにされる。

この言葉を左の奥歯で噛みしめるようにじっくりと味わいなさい。 すると、いかに自分が間違った方向へ進んでいるかが分かります。

きっと社長になってもいいことなどほとんどありません。 強いて言えば、名刺に「代表取締役」と書けるだけです。

そのために二度とない貴重な人生を棒に振るのもバカバカしい話です。 見栄と欲で固められた地盤は、雪解けの如くもろくはかないものです。

巷には、起業をあおる犯罪者のような奴らが一杯います。 その点、私はとってもいい人です。総画数も25画だし。

最近、お問い合わせページを使わずにこのメルマガに返信する人がいます。 このメルマガに返信をすると私まで届きますが100%、返事をしません。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━