紙切れを少しでも遠くに飛ばすためには…。
さぁ、一体どうすればいいでしょうか? ちょっと考えてみて下さい。
~ Thinking Time ~
・紙切れ … 事業計画書(新しい事業、新しい商品) ・遠くに … たくさん ・飛ばす … 売り上げる
まったく一緒のことですよね。
A3用紙に新規事業を真っ黒になるまで書き込んできた人に訊ねても、 だれも紙切れを遠くへ飛ばす方法については答えられません。
ってことは、新たに開発した商品はちっとも売れないってことです。
抽象的な問答に思えるでしょうが、 考え方や発想力の問題なので思いっ切り真理です。
1970年代に一世風靡したアイドルは天地真理。
優秀な奴は紙ヒコーキを作ればいいです。すべてを秩序立てて、 折り目をしっかりつけた鋭角な紙ヒコーキは遠くまで飛びます。
それも1つ。でも、それが頭で分かっていてもできない奴もいます。
だったら、丸めればいいじゃないですか。
紙切れをグチャグチャに丸めたボールは遠くまで飛びます。 下手をするとカッコいい紙ヒコーキよりも遠くへ飛ぶかも知れません。
だから、キレイにやることはないんです。
事業計画書を書くだけならバカでも書けます。 自由書房へ行って「事業計画書の上手な書き方」を買って来るだけだから。
1枚1円のA3用紙を何千万円の価値にするためには、 どうしたら1cmでも遠くへ飛ぶのかを考えることです。
1cm=10万円と思うと死ぬ気になって考えられるでしょ。
一番ダメな奴は、真っ黒に書き込んだ計画書を ピンクの紙バインダーに閉じて書棚にしまって置く奴です。
紙切れのままじゃ絶対に飛ばないんだって。 それどころか、風に流されて後ろに川に落ちるのがせいぜいです。
初めて立ち上げた事業、新たに開発した商品は、紙切れのようなものです。
どうすれば遠くへ飛ぶのかを頭の中で描くだけじゃなく、 目の前の真っ黒に書き込んだ紙切れを実際に飛ばしてみることです。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
空気抵抗とかを考えた紙ヒコーキって、 難しくてなかなか作れません。
だったら、思いっ切りギュッと濃縮させたボールを作ればいい。
目的は、飛べばいいんだから。
軌道とか見映えなんかどうでもよくて、 1cmでも遠くへ飛べばそれでOKです。
絶えず遠くへ飛ぶようになってから、 体裁を整えた弧を描くような軌道に修正すればいいだけです。
私は、新しい事業をA3用紙に書き込んだら、 1cm=10万円と必ず思います。
すると、必死こいて考えます。
紙切れボールの中に石でも入れたろかしゃんと思います。 そう、なにも加工しなければ紙切れは1cmも飛びません。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━