砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1630滴:助けが来るまで浮いていたもん勝ち

下の娘が今年の4月から中3になります。

そんなこともあって「どんな高校に入りたいの?」と、 先日、娘に対して父親ぶったことを言っちゃいました。

すると驚いたことに「家から近くて学費が安くてプールがない高校」と、 娘は即答しました。

おぉ。。私の中では「安全で近くて安い(安・近・安)高校」が最高です。

プールがない高校。その訳を訊ねたら、 案の定、泳げないからだと答えました。

どうせそこらの学校では、タイムを測ったり、 どれだけ泳げるかを評価の判断基準にしているのでしょう。

最低でも、最悪でも50mは泳げないと、 夏休みに登校して炎天下のプールで練習をしなければいけません。

でも、そんなものは海上保安庁にでも入らない限り、 これからの人生にはなんの役にも立ちません。

速く泳ぐことより、遠くまで泳ぐことより、 溺れたときにズッと浮き続けていることの方が大切です。

人生という太平洋より巨大な大海原のど真ん中で溺れたら、 いくら速く泳げても、どれだけ遠くまで泳げてもまったく無意味です。

助けが来るまで浮いていたもん勝ちです。

もっと言えば、その前に溺れないこと。手っ取り早く言えば、 女性の場合は、変な男に引っ掛からないこと。

それが、娘が生きていく上で最もインポータントなことです。

100mをだれよりも速く走ってもまったく意味がありません。 そんな奴は40歳を過ぎたら100%足腰にガタが来ます。

速く走ることより、ズッと立ち続けている方がいいに決まっています。 タイムを1秒縮めることと寿命を10年縮めることのどっちがいいの?

娘には「3年間、夏の間だけ結膜炎だとパパが手帳に書いてやる」と、 極めて父親らしいことを言っておきました。

くだらないことで大切な娘を悩ませるんじゃない!と、 学校には憤りを覚えてなりません。

義務教育は12年間。高校まで入れても15年間。

それから先の50年間が肝心じゃないの。 子どもたちの将来を見据えた教育に注力して欲しいものです。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

水の中で浮き続けるためには、適量の脂肪をつけておくことです。 山で遭難したときにも2~3日くらいなら十分にもちます。

でも、その前に溺れないこと、遭難しないこと。

そんな素晴らしい人生の知恵を一生懸命に説いているのに、 当の娘は『鋼の錬金術師』のDVDを観ていてほとんど聞いていません。

「結膜炎と書いたらんぞ!」と心の中で叫びました。

本当の勝負は20歳を過ぎてからです。 それまでは、5000円の会席料理の前菜のようなものです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━