昨日、JR岐阜駅構内にある三省堂で、 リーダーの条件っぽい内容の本を十数冊ほどザッと眺めました。
驚くことにそのほとんどには、 「部下の長所を伸ばせる者」とゴシック体で書かれていました。
ふ~ん。
これらを書いた著者たちは、 本当に優秀なリーダーなのでしょうか?
十中八九、箸にも棒にも掛からない間抜けな連中だと思います。 十中八九と『東海道中膝栗毛』の作者の十返舎一九は似ている。
部下の短所を指摘して、それを修正するように指導できる人間が、 優秀なリーダーに決まっています。
例えば、一泊十数万円もする立派な温泉旅館があったとします。 眺めのいい露天風呂も部屋にあり、料理もモーレツにゴージャスです。
仲居さんの笑顔もステキで池の鯉にも品を感じるほどです。
どれもこれも素晴らしい長所ばかりです。
が、部屋の隅っこの畳にタバコの焦げ跡があったらどうでしょうか。
眺めのいい露天風呂も、モーレツにゴージャスな料理も、 仲居さんの笑顔も、品を感じる池の鯉もすべてパーです。
お客さんは、そんなところしか見ていません。 お客さんは、粗しか探しません。
いくら素晴らしい長所が10個以上もあったところで、 小さな短所が1個でもあったらすべて御破算になります。
それに気づいて、それを修正させるのが、 上に立つ者の大切なお仕事です。
長所は、いくらあっても武器にはなりません。 それが当たり前に見えてくるからです。
眺めのいい露天風呂でも一週間以上も入ってりゃ飽きるって。 ゴージャスな料理にも仲居の笑顔にも池の鯉にも飽きるって。
その上に、部屋の隅っこの畳にタバコの焦げ跡があったらどう思います?
絶対に短所(弱点、汚点)をなくすことが最優先に決まっています。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
じゃあ、タバコの焦げ跡もなかったら完璧ですよね?と、 必ず言い出す奴がいるはずです。
答えは、NO~~~!!! by 天才クイズ風
ちなみに、天才クイズとは毎週土曜日にCBCで放送されていた 東海三県限定のクイズ番組です。
タバコの焦げ跡がなかったら壁のシミか手すりのサビを探すって。 お客さんは絶えず粗探しをし続ける動物です。
間違っても神様なんかじゃありません。
なにをどうやったところで目に見えない部分で被害は発生します。 だから、それを最小限に食い止めるのが上に立つ者の大切なお仕事です。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━