新商品を開発することは非常に困難&厄介です。 しかし、目先というか見方をちょっと変えれば思いっ切り簡単です。
B反(びーたん)というのがありますよね。 素人目には分からない些細な傷がある着物やカーテンなどの織物です。
今では、B反としての市場が確立されていますが、 最初は「プロの風上にも置けない商品」だったと思います。
でも、売れるんです。
賄い料理(まかないりょうり)とは、お客さんに出すものではなく、 従業員の食事用に作られる飲食店の簡単な料理です。
本来なら捨ててしまうようなキャベツの芯とか魚のあらとか 前日の残り物などを使って、美味しくしかも安価に作る料理です。
要は、残飯の再利用です。
しかし、それが評判となって裏メニューとなったり、 その後、表メニューとして人気が出ることもあります。
言い換えれば、これも立派なB反です。
同業者が当たり前過ぎて気づかないもの&こと。 もっと言えば、恥ずかしい商品が儲けにつながる場合が多いです。
そこらの安っぽい同業者が「こんなものは当たり前じゃないの…」と、 いかにも自分はプロなんだって顔をしながらよく言うじゃないですか。
それさえ探せたら勝ったも同然です。
お金を払うのは、その道のプロでも同業者でもありません。
ど素人です。
だれがお金を支払って買うのかが分かっていないプロ根性丸出しのバカが、 選りすぐったA級品を一生懸命に売ろうと頑張るのです。
A反を買ったって1回でも袖を通せばB反になるじゃん。
同業者が「これは恥ずかしいことだ」と思うものを徹底的に探すことです。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
同業者の倉庫に積まれている不良在庫を見るといいかも知れません。
売れると思って作られた商品が売れない訳がない。 しかし、現実には売れていない。
なにかが足らないか、 なにかが余分なのかのどっちかです。
1から新しい商品を開発する時間やお金もないし、 第一、そんな知恵もあなたにはありません。
それにA反はどこの会社も一生懸命に売るから、 価格競争になって利幅が五木ひろしの目のように極薄です。
だったら、廃棄処分寸前の残飯を売ればいいじゃないですか。
同業者たちは、その道の立派なプロらしいので、 恥ずかしくてそんなものは売れないそうです。
だったら、傷物でもキャベツの芯でも表メニューとして、 正々堂々と売らせてもらいましょうよ。
定価が付いた生ゴミをお客さんは喜んで買ってくれるんだから。 商品かどうかは、値札が付いているかいないかだけの違いです。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━