砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1660滴:会社という空っぽの人格

今日は、会社(法人)について考えてみる。

よく若い起業家たちがこぞって会社を作りたがるが、 あれは単に「代表取締役」と名刺に明記したいからだ。

まぁ、正確に言うと、複数の取締役が存在しなければ、 代表取締役にはなれないが。

会社自体には意志決定能力どころか意志すらもない。 会社の中には人間がいるだけだ。

会社という法人格は空っぽのバーチャルに過ぎず、 それを動かす人間がちょこんと椅子に座っているだけだ。

せいぜい使える経費の枠が広がったくらいなもので、 個人事業と会社(法人)との違いはまったくと言っていいほどない。

よく「会社にしないと取り引きをしてもらえない」と嘆く奴がいるが、 そんなバカなことを言う会社とは付き合わなければいい。

一体、誰が経営しているのかという実態も把握できないような会社とは、 サッサと縁を切った方が身のためだと思う。

ましてや「設立してから○年以上経っていないと取り引きをしない」などと 抜かす会社など言語道断だと思う。

身の回りで潰れた会社を見ても分かるが、多くの場合、 破綻に陥る組織は管理が過剰で指導力がまったくない。

要は、会社という器さえ作っておけば安心だと何の根拠も意味もなく慢心し、 その中で舵取りをするリーダーが不在となってしまう。

いくら立派な器を作ったところで、コクヨの机もリクライニングの椅子も 自らの意志で働いてはくれない。

その中にいる人間が動くかどうかだけだ。

会社は潰れないという神話はとっくの昔に崩れ去ったが、 むしろ今日では、会社だからこそ3年以内に潰れるという実話が多くある。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

つい先日も「会社にしたい!」という頭の悪そうな若者がいたので、 善意で「株式会社 代表取締役という名前の会社を作ったらどう?」と 無料でアドバイスをしてやった。

感謝されることはあっても恨まれることはないと思うのだが、 どうやら恨まれているようなそんな気がしている。

まぁ、私にとって居ない方がせいせいする奴なので一向に構わないが。

たった今、ふと思ったが、どうすれば人から愛されるかを ほとんど愛されていない私が明日、無責任に話そうと思う。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━