いい仕事(儲かる仕事)はいくらでもあるのに、 わざわざそうでない仕事を好んで選ぶ奴が多い。
起業を目指す若い連中を見てもハッキリと分かるが、 ほとんどが「作る仕事」に執着している。
それがIT系であっても野菜を作る農家であってもまったく同じ。
作るには絶対に数の限界がある。 だから、売上げにも限界がある。
いくら素晴らしいレタスを作ったところで、 それを無尽蔵に生産をすることは21世紀では無理だ。
要は、その仕事を選んだ時点で、 売上げの限界は決まったも同然となる。
それなのに「一生懸命に働いても全然、儲からない」などと、 間抜けな愚痴を吐くバカが多い。
「作る仕事」ではなく「売る仕事」なら無尽蔵に売上げは上がる。
販売する商品は、どうでもいい。
鮮度が落ちたレタスでも、ドレッシングをかければ美味く感じる。
それなのに、丹精込めて一生懸命に作った新鮮な野菜を、 世の中にない画期的なプログラムを商品として売ろうとしている。
もっと言えば、1人の素晴らしい結婚相手を血眼になって探す努力は、 太平洋のど真ん中で1匹のマグロを釣り上げるようなもの。
それでは釣れないって。
いい商品を探す&作る仕事は、徒労に終わることが往々にしてある。 どんな奴でも、そいつを求めている奇特な人間は全国には必ずいる。
売り込む仕組みさえ作ってしまえば済む話だ。
私からすれば、トヨタの工場でベルトコンベアーしか相手にできない奴も、 些細なことにこだわって野菜やプログラムを作っている奴も同じに見える。
だが、決してそんな連中がダメな奴だとも思わない。 世の中は、そーいう連中もいないと上手く回らない。
ただ、私にはできないような「作る仕事」を選んだ時点で、 「一生懸命に働いても全然、儲からない」などと愚痴を吐かないことだ。
売上げの限界を自ら設けておきながら「儲からない」と嘆くことは、 「開店していないけどお客が来ない」と言うのとなんら変わらない。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
私の周りを見ても「作る仕事」に携わる連中がかなり多い。
そいつらは「日本はものづくりの文化だから」とか言いながら、 単に内向的で社会に溶け込めないだけじゃないのか?と思うような
ネクラな奴ばかりの気がしないでもない。
だから「作る仕事」は、それしかできない玉三郎のような 地味ぃ~にチマチマやる奴に任せておけばいい。
そーいう奴も世の中には必要なんだから、 別に否定をしている訳でもなんでもない。
ただ、すべてに限界があるということを認識しなければならない。
その段階で限界があるということは、 理想の3掛けで満足ができる奴でないと絶対に続かない。
それを理解した上で「作る仕事」と「売る仕事」のどちらを選ぶか。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━