砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1665滴:年商1億円程度ならだれにでもできる

高校時代にある組で皿洗いをしていたとき、 窓から目の前の壁に銃弾を打ち込まれた経験を持つ男がいる。

ちなみに、組と言っても3年2組の組ではない。

単に興味本位でそのようなところへ顔を出していたが、 その後、しばらくの間、取立て屋で生計を立てた。

しかし、息子が生まれ、その愛しい寝顔を見るたびに 「このままではいけない」と思い、誓った。

自分の手で1から何かを始めたいと思った彼は、 インターネットの世界で生計を立てようと考えた。

高島吉成。当時、きっと30代後半だと思う。

そこで、彼は「明日、会いに行ってもいいですか?」と いきなり私に電話を掛けてきた。

2005年1月11日。彼は、大雪の富山県から 車に乗ってやって来た。ファミレスのココスへと。

始めて見たその風体は、とてもココスに似つかわしくないものだった。

「ネットの世界で成功したいんですよ」と彼。 「あのね、聞く相手が間違っているの」と私。

それから彼は、独学でサイト制作を完璧にマスターし、 自らのサイトを立ち上げた。その間、一睡もせず完徹の日々が続いた。

その後、いくつものサイトや商材を作っては、 ネットの世界で数々の失敗と小さな成功を繰り返した。

それまでに蓄えた資金もすべて吐き出し、 自らの知識を向上させるために東へ西へと足を運びまくった。

とにかくフットワークは軽く、新たな知識を身につけるためには 時間も費用も惜しむことなく、翌日にでも現地へと向かった。

それが唯一の武器でもあったと後に彼は言った。

それでも紆余曲折はあり、凹んだときも両手では数え切れないほどあった。 だが、この道で生きて行くと決めた以上、もう引き下がることはできない。

熟考の末、インターネット・マーケティング1本に的を絞った。

それが功を奏し、今では国内では有数のWEBコンサルタントになった。

現在、彼は年商数億円の会社の代表になった。 売上げ0から始めた男が、壁にぶつかりながらも頂点を極めた。

「どれだけ頑張ってもできないことはたくさんあります。 しかし、ほとんどのことはやればできますよ」と彼は言った。

会いたい人が居れば、大雪の富山からでもすぐに向かう。 聞きたい情報があれば、新幹線のチケットをすぐに抑える。

たったそれっぽっちのことができるかどうかで、 0と数億という大きな差が生まれるものだとつくづく感じた。

本気になれば、絶対に年商1億円程度ならだれにでもできる。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

その彼が出版をした。

SEO対策などインターネット・マーケティング全般を網羅した 7つの法則を書いた処女作。

http://tinyurl.com/toritate

私に贈ってくれたメールの巻末には、

「今、手元にある自分の書籍を見ていると、まるで書籍が 自分の子供のように思われ、この書籍をしっかりと育てていきたいと 思っており、これからも日々精進して参ります」

と書かれてあった。

この世界で生計を立てようと誓ったのも愛しい息子の寝顔を見たから。

そして、書籍という新たな子どもができたことにより、 さらに精進しようと誓った。見た目は怖いがいい男だ。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━