仕事のできる人間とできない人間との差は、 ほんのちょっとのことだけだと思います。
ほんのちょっとなんだけど、それが大きな差を生むこととなる。
それが翻訳力。
お客さんや上司などからある依頼を受けたとします。
その内容を「咀嚼」して「理解」して「解釈」する。
・咀嚼(そしゃく)とは、その意味をよく噛み砕き、味わうこと。
・理解とは、噛み砕いたものを飲み込むということ。
・解釈とは、それを自分なりに考えて形成するということ。
ここまでできる人もあまりいないと思います。 最初の咀嚼でさえもできない大人は結構、多いです。
解釈までちゃんとできれば、十分に立派なサラリーマンというか、 社会に適応できる大人と言えます。
が、それだけでは「仕事のできる人間」とは呼べません。
解釈(自分なりに考えて形成)ができたら、それを翻訳せねば。
・翻訳とは、解釈した内容を自分の言葉に置き換えて表すということ。
例えば、上司が「この書類を○○社長に送ってくれ」と言ってきました。
最も仕事のできない人間は、その書類をそのまま封筒に入れて送る奴です。 おそらく、宛名も「○○社長様」などと信じ難い表記をすることでしょう。
上司は、この書類を何のために○○社長へ送るのか? それを「咀嚼」して「理解」して「解釈」する。
そして、それを自分の言葉に置き換えて1つの封書を作り上げます。
これが「仕事のできる人間」のなせるワザです。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
どうして部下に気持ちが伝わらないのだろうか。
まずは、それがちゃんとした日本語かどうかを検証し、 ハングル文字や象形文字ではなかったら、翻訳されていないからです。
そう、翻訳をするのは、別に聞き手だけではありません。 伝え手もそれをしないと真意など伝わりっこありません。
聞いたことをそのまま伝えるだけでは小学生以下です。 まぁ、その小学生レベルのこともできない大人も多いですが。
噛み砕け、飲み込め、形成しろ。
そして、最後はそれを自分の言葉に置き換えろ。
日本語→英語、英語→日本語だけが翻訳ではありません。
むしろ、日本語→日本語に翻訳をする方が難しいのでは。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━