昨日の早朝、歌舞伎町のビジネスホテルで何もすることがなかったので ボーっと口を開けてテレビを観ていました。
するとある番組の中で、誰もが嫌うような物件を賃貸しする 不動産業者の話がやっていました。
秀吉の金の屏風調の部屋。一昔前のディスコ調の部屋等々。 常識では借り手がいないような部屋ばかり。
しかし、そんな不気味な物件でも95%以上も埋まっているそうです。
ポイントは、10人中9人から嫌われる商品を扱うこと。 本来なら7万円で貸す部屋を13万円に上げる。
すると15万円でも借りたいという人は必ず現れます。
多くの商売人の間違いは、10人中9人から好まれるものを考えて 必死に売ろうとすることです。
受け売りのマーケティング等を勉強すると、 必ず10人中9人が望むものを考えるはずです。
しかし、そんなものはそこら中に散在しているし、 それ故に足元を見られて値引きを要求されるのがオチです。
ところが、10人中9人が嫌がるものを望むようなマニアは、 頭の中が1本切れているような連中なのでかえって扱いやすいです。
そして、その気で探せばそんな連中は絶対にいます。
もっと言えば、100人中99人が嫌うものを売ればいい。 100人の中に物好きな1人は絶対にいます。
なのにその逆で99人が好むものばかり売ろうとするから、 自ら安売り合戦を仕掛けて自分の首を〆てジ・エンドです。
この世の中に、その業界の1%を握って潰れる会社など存在しません。 断言できます。100%あり得ません。
例えば、全国に歯医者が10万件あったとします。 その中の1%(1000件)を握る商売をしたら確実に億万長者です。
ところが、そこらの頭がスカスカの連中は、中途半端にマーケティングの 勉強をしているので、99%を握ろうと無駄に頑張ります。
違う? いいや、違いません。
10人中9人から好まれるものを考える時点で以下同文なスカスカ野郎です。
この世の中で、99%を握っている会社は1社も存在しません。
マイクロソフトやトヨタでもできないことを一生懸命に頑張っている連中を バカと呼ばないで一体、誰をバカと呼ぶのでしょうか。
本当のお客は、99人の中にはいません。見落とした残りの1人です。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
ちょっと前に「1%を握っているけど食っていけない」という 可哀そうな社長がいました。
彼は、確かに1%を握っていました。 岐阜の問屋町(繊維街)の。。。
あのね、分母が少な過ぎるのよ。
問屋町にいくつの会社があるかまったく知りませんが、 そこで1%どころか50%を握っても食ってはいけません。
ほとんど死んでいる町だから。
世間と同じことをやっていたら末路は安売り合戦です。
汎用化されたマニュアルは、それを忠実にやったところで 凡庸の域から抜け出ることは絶対にできません。
100分の1を狙う。その仕組みができれば、 あなたの昨晩の食べ残しでも間違いなく売れるはずです。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━