駄菓子屋で200円分のお菓子を買うときに500円玉を渡すと、 お店のおばちゃんは瞬時に300円のお釣りを手渡してくれます。
500円-200円=300円。
が、海外で2ドルの商品を買うときに5ドル紙幣を渡すと、引き算はせず、 「3ドル、4ドル、5ドル」と数えて5ドルになるまでお釣りを出します。
だから、どれだけお釣りを渡したのか店員は計算をしないし、 もらった方もイチイチ数えません。
引き算方式と足し算方式の違いです。
そこで、デキの悪いA社員がいました。月給は30万円。 当然、それに見合っただけの仕事をしていません。
すると、多くの社長は信賞必罰とか言いながら給料を下げようとします。 でもそれは、絶対にNGです。給料を削っていいことは1つもありません。
そいつの給料を削っても、社員にやらせなきゃいけない仕事は減りません。 仕事は絶対的にあります。結果、さらに社員を雇うはずです。
すると、いくらA社員の給料を25万円に下げたところで、 新しいB社員をその残りの5万円で働かせる訳にはいきません。
それに社会保険や雇用保険にも加入しなきゃいけません。
会社の出費は増すばっかです。
じゃあ、社員は雇わずに優秀なC社員の給料を5万円アップして、 その分の仕事量を増やすとします。
C社員は、あと半年ももちません。
すでにいっぱいいっぱいの状態なのに、さらに仕事量を増やされたら 体がもたないし、当然のようにミスも増えてきます。
すると、社長は「こいつもダメか」とか「根性ねぇなぁ。。。」と、 100%思うはずです。絶対に思うはずです。
よって、B社員を雇ってもC社員に仕事を与えても結果は同じです。
正解は「A社員に仕事を与える」です。
30万円の月給なのに、25万円分しか働いていないんでしょ。
だったら「26万円、27万円、28万円、29万円、30万円」と 数えて30万円になるまでA社員の適正に合った仕事を与えればいい。
その仕事がダメでも、違う仕事ならできるはずです。
能力がないと言って給料を削る社長の能力の方が欠如しているのでは。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
井戸の中からお菊の亡霊が「お皿が1枚、2枚…」と恨めしげな声で語る 番町皿屋敷。
それとまったく同じ要領で「こいつに福沢諭吉が1枚、2枚…」と 恨めしげな声で仕事を与えていきましょう。
名付けて、究極の足し算@番町皿屋敷方式。
朝っぱらから盛りのついた近所の猫がやかましくて気が乗りませんでした。
なので今日は、こんなところで終わります。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━