砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1724滴:月商30万ウォンの危険な商売

私にはバカバカしいとしか思えないので一度もやったことがないというか、 興味もありませんが、知り合いにパチンコで生計を立てている人がいます。

俗に言う、パチプロ。

悪くても毎月30万円ほど稼ぐそうです。 この話をすると「羨ましい~♪」と言う人が多いです。

そこで人間の本質というか重さを量ることができます。

たしかに30万円は、どこにも落ちていない大金です。 が、それはパチンコで稼ぐから大きな金額に思えるだけです。

手取りが30万円のサラリーマンなどそこら中に存在します。

あぶく銭が30万円もあるなら羨ましいかも知れませんが、 それで生計を立てているならかなり苦しいと思います。

年商360万円だよ。年収ではなく年商。

しかも、その中からすべての経費が引かれる訳だし、 国民年金や健康保険料なんて絶対に払っていないし。

サラリーマンの月給の単位が円なら、 パチプロの月商の単位はウォンです。

それに、出る台を我先にと抑えるために、 雨の日も雪の日も開店前から並ばなきゃいけません。

最新鋭の台を攻略するために勉強もしなけりゃいけません。

みなさんが羨ましいと思うのは、たまたま座った台で遊んだら、 花粉症の鼻水のようにダーダーに玉が出ちゃった♪というやつですよね。

それは、安定した暮らしの上で遊んでいるからそう思えるだけです。 それで生計を立てている者にすれば、すべてに必死で死活問題です。

安定の上にしか危険を冒すことはできません。それを肝に銘じるように。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

サラリーマン時代の私と今の私とでは決定的に変わった部分があります。 変わったというか、洗練されたというか尖(とが)った部分。

それは、出る台を見つけることです。

しかし、私はパチンコなどまったくやりません。出る台。 それは「こいつは儲かる奴(台)」と見分けることです。

サラリーマン時代は、いかに上手く時間を潰すか、 無難に一日を過ごすかということしか考えていませんでした。

それがピンで生きるようになってからは、 「こいつは当たりか外れか?」としか思えません。

今では、それなりに感性も研ぎ澄まされて、 その人の年収を±50万円の範囲で当てることができます。

ただ、それを言っても相手が正解かどうか答えてくれないので、 真意のほどは今ひとつ分かりません。

出る台は、年収で見分けます。 極端な話、人間の善し悪しも年収に比例すると考えた方が簡単です。

本当に人間ができた奴ならユニセフに小銭を寄付するよりも、 実際に現地へ行って額に汗を掻きながら体を動かしています。

それ以外は、十把一絡げ。

それがいいか悪いか、正解か不正解かの問題ではありません。 自分が生き続けるための出る台を見分ける1つの策なのです。

それでは不本意ながら今から自動車税を納めに行きます。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━