砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1725滴:環境を悪化させる島国根性

営業成績が悪い、与えられたノルマを達成しないというのは、 単に社員の能力の問題だけではないような気がします。

普通に採用試験をやって採った社員であれば、 素晴らしいとは言わないまでもそこそこやってくれるはずです。

要は、働く環境が悪いのではないでしょうか。

私が前から不思議に思っているのは、 机の配置です。

日本のオフィスってほとんどが「島」の配置ですよね。 5~6人の社員たちを面と向き合わせて座らせています。

合コンじゃないんだから。あれで効率のいい仕事ができるとは思えません。

優秀な営業マンは、他人に聞かれちゃまずいような 自分だけのやり方を持っています。

それなのに「島」の配置では、満足に電話をかけることすらできません。 本来ならば、絶対に個別のブースがいいに決まっています。

それが無理なら、コクヨのついたてで分ける。 それも無理なら、学校形式に机の配置を変える。

なにが言いたいのかというと、環境が最も大切だってことです。 ↑      ↑ 漢字    ひらがな

これはヤル気がどうのこうの、能力がどうのこうのの問題ではありません。

生理的なものです。

つまり置かれた環境によっては本来ある能力を発揮できない場合も 十分に考えられえるということです。

しかし、それを腹の底から理解している頭のいい社長は、 悲しいかな佐渡島のトキよりも少ないです。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

日本人の持って生まれた性分なのでしょうか。 オフィスの中でも島国根性。

一度、だれかに調べていただきたいと思うのが、 都会、田舎、海辺、山間に住む受験生の合格率。

環境によって絶対に違うと思います。

それは、有名な学習塾がたくさんある都会だから合格率が高いとか、 海辺だから潮風に脳がやられて低いとかではありません。

その人個人の適性の問題です。

24時間もコンビニの灯りがあった方が勉強がしやすいのか、 日本海の冷たい潮風に脳を洗われた方が勉強がはかどるのか。

それぞれに合った環境の問題です。

しかし、太平洋側でも日本海側でもすべてに共通して言えることは、 机の配置を「島」にすると営業マンの成績は伸び悩むということです。

ヤル気とか努力とか根性とか能力の問題ではありません。

ヘビやムカデやトマトジュースが苦手なのと同じです。生理的なものです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━