それがネットショップであれなんであれ、 商売で「売り」を立てるには必ず「人」がそこにいます。
どんなに素晴らしい商品でも、 どれだけ優れたシステムでも、
人間がいないと機能しません。
とすると、事業を上手く軌道に乗せるためには、 人間関係の位置がとっても大切になってきます。
というか、それがすべてなような気もします。
そこで私がいつも頭の中でイメージしているのは、 学校の教壇です。
先生の唾がかかる教壇のすぐ前のロイヤルボックス。 生徒からすれば、先生の手の上に転がっていると思っていますが、
実際に教壇に立って見渡すと out of 眼中です。 まったく視界に入りません。
ところが、教科書で隠して弁当を食っても見えないと思っている 一番後ろの窓側の席。
丸見えです。『可愛いベイビー』は中尾ミエ。
それとまったく同じです。
近くに寄れば寄るほど相手の視界から外れてしまいます。 でも、遠過ぎてもちっとも商売にはなりません。
そこでさらにイメージするのが土星の輪っか。
ターゲットとした相手の周りを土星の輪っかの距離で回ります。
近過ぎず、遠過ぎず、ちょうどいい塩梅(あんばい)です。
もっと言いましょうか。
土星の輪っか以内に入り込めば、相手の下請けに成り下がります。
近づけが近づくほどアゴで便利に使われ、 また、そのご主人様がいないと会社が回らなくなってしまいます。
でも、輪っかの周期で回っていれば、 絶えず相手の目に留まり、気になる存在となるはずです。
さらに姑息な手を使ってみましょう。
その輪っかからときどき外れてやればいいです。
近づく者より、去りつつある者の方がよく目立ちます。
下請けになるのではなく、気になる存在になることが大切です。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
一応、土星の輪っかと軌道に乗るというのを掛けたつもりですが、 お分かりいただけましたでしょうか。
お分かりにならなかった方は、もう少し頭を柔軟にして下さい。
でなければ、ただでさえ蒸し暑いのに私にとって鬱陶しいだけの存在です。
相手に取り入ってもらおうと近づきますよね。 でも、ちょっと近づき過ぎです。
それでは、相手からまったく見えません。
どんな人間にも土星の輪っかのような絶妙な距離があるはずです。 それを察知して、その周期に合わせて漂っていればいいだけです。
確実に気になる存在となります。
だって、90度に顔を上げると必ず視界に入るから。
一方のロイヤルボックス。15度の角度しか視界に入りません。
90度の相手の気分は、明るくて絶好調なとき。 15度の相手の気分は、ふさぎこんでいるとき。
ふさぎこんでいるときにブツブツ言われても嫌ですよね。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━