砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1742滴:軌道に乗る方法

それがネットショップであれなんであれ、 商売で「売り」を立てるには必ず「人」がそこにいます。

どんなに素晴らしい商品でも、 どれだけ優れたシステムでも、

人間がいないと機能しません。

とすると、事業を上手く軌道に乗せるためには、 人間関係の位置がとっても大切になってきます。

というか、それがすべてなような気もします。

そこで私がいつも頭の中でイメージしているのは、 学校の教壇です。

先生の唾がかかる教壇のすぐ前のロイヤルボックス。 生徒からすれば、先生の手の上に転がっていると思っていますが、

実際に教壇に立って見渡すと out of 眼中です。 まったく視界に入りません。

ところが、教科書で隠して弁当を食っても見えないと思っている 一番後ろの窓側の席。

丸見えです。『可愛いベイビー』は中尾ミエ。

それとまったく同じです。

近くに寄れば寄るほど相手の視界から外れてしまいます。 でも、遠過ぎてもちっとも商売にはなりません。

そこでさらにイメージするのが土星の輪っか。

ターゲットとした相手の周りを土星の輪っかの距離で回ります。

近過ぎず、遠過ぎず、ちょうどいい塩梅(あんばい)です。

もっと言いましょうか。

土星の輪っか以内に入り込めば、相手の下請けに成り下がります。

近づけが近づくほどアゴで便利に使われ、 また、そのご主人様がいないと会社が回らなくなってしまいます。

でも、輪っかの周期で回っていれば、 絶えず相手の目に留まり、気になる存在となるはずです。

さらに姑息な手を使ってみましょう。

その輪っかからときどき外れてやればいいです。

近づく者より、去りつつある者の方がよく目立ちます。

下請けになるのではなく、気になる存在になることが大切です。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

一応、土星の輪っかと軌道に乗るというのを掛けたつもりですが、 お分かりいただけましたでしょうか。

お分かりにならなかった方は、もう少し頭を柔軟にして下さい。

でなければ、ただでさえ蒸し暑いのに私にとって鬱陶しいだけの存在です。

相手に取り入ってもらおうと近づきますよね。 でも、ちょっと近づき過ぎです。

それでは、相手からまったく見えません。

どんな人間にも土星の輪っかのような絶妙な距離があるはずです。 それを察知して、その周期に合わせて漂っていればいいだけです。

確実に気になる存在となります。

だって、90度に顔を上げると必ず視界に入るから。

一方のロイヤルボックス。15度の角度しか視界に入りません。

90度の相手の気分は、明るくて絶好調なとき。 15度の相手の気分は、ふさぎこんでいるとき。

ふさぎこんでいるときにブツブツ言われても嫌ですよね。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━