ある若い社長と「社長になるための条件」について話していました。
「社長の器とは?社長になるための条件とは?」と質問をすると、
ほとんどの人は「人格、人望」とか「人の気持ちが分かる人」とか、 「数字に強い人」などと知ったようなことを抜かします。
当然、それらすべては大切でしょうが、 なにか1つだけと言ったら、
私は「借金が平気な人間」をあげます。
だから、住宅ローンでさえも気になる私には絶対に無理。
もっと言えば、税理士や弁護士などの経営コンサルっぽい人たちも無理。
最初から大きなお金を動かさずにローリスクで稼ごうともくろんでいる 人種にはいくら人格や人望があって、人の気持ちが分かっても無理です。
借金は平気。借金は男の甲斐性(かいしょう)と言い切る 横山のやっさんみたいな人間にしか社長業は務まりません。
社屋を建てたり、社員を雇ったり、商品を仕入れるのも すべてお金です。そのためには必ず銀行に借金をしなければなりません。
それが平気でできる人。契約書を目の前に出されたら、 なにも考えずに30秒以内で印鑑を簡単に捺せる人。
それが社長の器。社長になるための条件です。
だから、最後は必ず破産&倒産で終わります。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
借金が平気な人間しか社長にはなれません。 ってことは、死ぬまで借金ということです。
今の時代に利益返済はあり得ません。要は、借りたお金を 商売の利益の中から返済することができないのです。
では、どうやって返しているのか。
さらに異なる金融機関から借りて返しているだけ。
そうでしょ。絶対にそうだって。
今はそうじゃなく羽振りが良くても、 5年以内に間違いなく潰れます。
むしろ、不況と言われる今に調子がいい会社は、 この先もズッと安泰だと慢心してさらに借金を繰り返します。
失敬、5年ももちませんねぇ。
「いい車に乗れて羨ましい」とか「経費で飲み食いできていいなぁ」とか 腐っても思わないように。
社長の最後は、絶対に破産&倒産しかありません。
その代ではなくても、あと2~3代先かも知れませんが、 その会社が幕を閉じるときは、すべての財産を失うときです。
運良く廃業できる場合もありますが、 ほとんどの社長は、廃業できる数少ない機会を見失ってしまいます。
「まだできる」と思ったときが、そのときなのに…。
今日、私が言いたかったことは、
社長になったら自分の人生も後世も終わりということと、 ちょっと変わった奴が社長になっているということです。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━