砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1749滴:社長の器~横山やっさんになれますか?

ある若い社長と「社長になるための条件」について話していました。

「社長の器とは?社長になるための条件とは?」と質問をすると、

ほとんどの人は「人格、人望」とか「人の気持ちが分かる人」とか、 「数字に強い人」などと知ったようなことを抜かします。

当然、それらすべては大切でしょうが、 なにか1つだけと言ったら、

私は「借金が平気な人間」をあげます。

だから、住宅ローンでさえも気になる私には絶対に無理。

もっと言えば、税理士や弁護士などの経営コンサルっぽい人たちも無理。

最初から大きなお金を動かさずにローリスクで稼ごうともくろんでいる 人種にはいくら人格や人望があって、人の気持ちが分かっても無理です。

借金は平気。借金は男の甲斐性(かいしょう)と言い切る 横山のやっさんみたいな人間にしか社長業は務まりません。

社屋を建てたり、社員を雇ったり、商品を仕入れるのも すべてお金です。そのためには必ず銀行に借金をしなければなりません。

それが平気でできる人。契約書を目の前に出されたら、 なにも考えずに30秒以内で印鑑を簡単に捺せる人。

それが社長の器。社長になるための条件です。

だから、最後は必ず破産&倒産で終わります。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

借金が平気な人間しか社長にはなれません。 ってことは、死ぬまで借金ということです。

今の時代に利益返済はあり得ません。要は、借りたお金を 商売の利益の中から返済することができないのです。

では、どうやって返しているのか。

さらに異なる金融機関から借りて返しているだけ。

そうでしょ。絶対にそうだって。

今はそうじゃなく羽振りが良くても、 5年以内に間違いなく潰れます。

むしろ、不況と言われる今に調子がいい会社は、 この先もズッと安泰だと慢心してさらに借金を繰り返します。

失敬、5年ももちませんねぇ。

「いい車に乗れて羨ましい」とか「経費で飲み食いできていいなぁ」とか 腐っても思わないように。

社長の最後は、絶対に破産&倒産しかありません。

その代ではなくても、あと2~3代先かも知れませんが、 その会社が幕を閉じるときは、すべての財産を失うときです。

運良く廃業できる場合もありますが、 ほとんどの社長は、廃業できる数少ない機会を見失ってしまいます。

「まだできる」と思ったときが、そのときなのに…。

今日、私が言いたかったことは、

社長になったら自分の人生も後世も終わりということと、 ちょっと変わった奴が社長になっているということです。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━