算数の時間です。「1+1=2」ですよね? 数字を入れ替えて「2-1=1」ですよね?
一番前でボーっと口を開けて幸せそうな井上君、ここまでついて来れる?
いや、これが分かっていない社長が結構、多い。
社員に「頑張ればできる!ノルマくらい達成できるはずだ!」と、 朝っぱらから朝礼で力説する社長は腐るほどいます。
本当に脳ミソが腐っているんじゃないかと思うくらい異臭が漂っています。
頑張れば、何だって、できる!
典型的な「1+1=2」です。
これを聞いてヤル気が起きるような単純な霊長類はそうはいません。
「いくら頑張ってもできないことだらけなんだ、この世の中は。 でも、君ならこの程度のことはあっさりできるんじゃないの」
言っている内容はまったく同じですが、 切り口というか、訴え掛ける角度が38度ほど違います。
38度ってかなりの角度よ。
猫も杓子も釈由美子もみんな同じことを言います。
「1+1=2」だと。
頑張ったら何でもできる、やればだれでもできるんだったら、 別に僕じゃなくても3丁目の佐々木さんでもいいじゃないの。
フツーの霊長類は、そう思います。
「1+1=2」と「2-1=1」が意図する部分は同じです。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
大して頭もよくないのに、それっぽいドラッカーやランチェスターの 理不尽なほど分厚い本のページを人差し指でなぞる社長も多いです。
そのような社長は「1+1=2」や「2-1=1」ではなく、 「2×2分の1=1」とか「1×1=1」を頻繁に使います。
社員には、まったく通じません。
特に「1×1=1」は、犬が星を見ているような感じになります。
でも、この手の社長はもっと勉強しようと無意味に頑張ります。 最終的には、割り算(÷)を使えるようになることが理想です。
そこら中にいますでしょ。何を言っているのか分からないけど、 自分だけ変に満足している髭の剃り残しがとっても汚い社長が。
右と左に数字を入れ替えて、足し算を引き算にするだけで、 毛色が変わったように見えて、なんとなく腑に落ちるものです。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━